2024年は大きな天災や飛行機の事故で年をあけ数年前から思うことも有り
気持ちを新たにして年月をおくろうと考えるようになりました。
私は自分でいうのもなんですが勘の良い方です。
だいぶ昔のことですが映画監督をしておられたI氏が上原先生に弟子たちのことを
性格などを含めて聞いたことが有ったそうで、それをI監督は私に話してくれました。
それによると上原先生は私のことを「一を教えると二までわかる~」と評しておられたそうです
それを聞いたときは自分の評価を聞くようで、あまり良い気分ではありませんでしたが
今になって思うと光栄だと思っています。
しかし、自分も年を重ね年々持病の膠原病も速度を衰えることが無いと判断するようになりました。
私の持病は30代から始まっており病名がつかないまま来ました。
それに加えて男性には筋力ではどうしても敵わないと感じていましたので、
これからは、より一層本部御殿手の「伝承」に力を入れていこうと考えるようになりました。
本部御殿手は、やってみると離島国にもかかわらず極めて水準の高い武術だと思いますし
奥が深いうえ健康を保つ人生をおくる「武」だと年月を重ねるごとに思うようになり
なんとか伝承したいと願っているのです。
武術というのは「自己」が有り「他己」を自己の中に映し出す、ある意味「思想」だと思っています。
「私」は何を求め追求するために何を行おうとするのか?
ということが「武」なのだといえます。
つまり、闘うという中に「自分」を見つめることが出来なければならないということです。
いったい自分は何とどう闘うのか? ということを考えながら武術の稽古をするということです
しかしながら、それが机上の空論であってはなりません。
それを本部御殿手の稽古を続けていて考えるようになったことはスポーツでない
武術の稽古をしてきて良かったな・・・と私は思っています。
できれば私が考えに至ったようなことを本部御殿手の稽古で門弟の皆がそれぞれでも良いので
何らかの人生の足しになるような考えに至ることを念じて今年からは一層稽古を監督し
皆に何らかの一石を投じられればと思っています。