先生のようになりたい | 本部御殿手  如是我聞 如是我見

本部御殿手  如是我聞 如是我見

琉球王家の一つだった本部家に秘かに伝承された本部御殿手 多聞館のブログです。
ブログは”私はかくの如く聞き、かくの如く見ました”という内容です。


                      暑中お見舞い申し上げます。


    先日頂いた沖縄産マンゴーの画像を添えますので皆様も頂いた気分になってください。あは♪





最近入門したAさんが「本部御殿手は試合にも出ないし大会などで演武もしないみたいですが、

どうやってモチベーションを保っているのですか? 昇段が目的で稽古をするのですか・・・」

というようなことを聞いていた。


確かに何らかの目標が無いと気持ちの持続は維持しにくいということはあるが私は


「昇段などが目的ではないし興味はない、また演武して披露するというのも実は好きではない。

では、なぜ30年以上も本部御殿手をやり続けているのかというと上原先生を間近に見て

先生の武術を体験したので、あのようなことをしてみたい・・・と思う気持ちが今に至っている」と答えた。



そして先週の土曜日の稽古の時にパソコンを持ち込んで外部には公開できないが・・と言って

上原先生の動画を幾つか皆さんに見せた。


これらの動画は真の本部御殿手を知る意味でとても興味深いもので公開はしていないが

私達は実際にそれを見て体験した。


もちろん皆さん、とても熱心に画像を見ており、しかも映像に驚いていた。



先生の動きは淀みや力みが無く、とても自然な動きであるがゆえに簡単にできそうに見えるので

Mさんが「本当にこんな風にあっけなくいくものなんですか?」というので


「うん、相手はこんなふうになるよ。今度、剣の抜き方を教えるから君やってみるか?」と言ったら

「ハイ」というので「じゃぁ今度教えるから相手してみると良いよ、そしたら分かるから。」と言った。



私達は空手の試合などにも出ないし型もやらないので練習した成果をどうやって自覚し

尚且つ、稽古に対する意欲を持ち続けるのか? という疑問はわくだろうが

答えは至極簡単だ。


上原先生のようなことが出来るようになりたい! のである。



ただし、上原先生から習った誰かさんのようになりたいのではない。

あくまで上原先生(動き)が目標なのだ。


本部御殿手には上原清吉先生の他に達人・名人などいないからである。