エリザベス・キュブラー・ロス先生は、ドイツ人の精神科医、2004年没。
名前の通り女医さん。臨床検査技師をしながら学費を貯めて、チューリッヒ大学医学部を30代後半で卒業した苦労人らしいです。
彼女は検査技師として、また医師として勤めていた病院で、「死を目前にした患者」の心のケアが全くなされていないことに強い衝撃を受けます。
当時そこには、「医療人が介入して死にゆく患者さんの心のケアに当たる」という考え自体が希薄だったのでしょう。キリスト教の教会のボランティアが僅かに悲しみのケアにあたっているのみでした。
先生はその名著「On Death and Dying(死の瞬間)」で、死に直面した人がそれを受け入れるまでの心の動きを5つの段階に分けて論じています。
これは、「死」についてのモデルですが、それに近い「精神的な衝撃」に対面した際の人間の心の動きを考えるときにも有用と思われます。
そうです。賢明なヲタク諸姉諸兄はお気づきでしょう。
推しメンの卒業と自分のヲタ卒
これは、死と同様ヲタにとっては逃げられない苦しみです。
その病みまくりの状態から脱却するために、このキュブラー・ロス先生の理論を当てはめて考察してみましょう。
第1段階 「否認」
推しメン卒業という現実に最初に直面すると、ヲタは大きな衝撃を受けます。そして、まず最初に、「推しメンが卒業するということはないはずだ、自分も今まで通りヲタを続けられるはずだ」と否認する段階に入ります。
「仮にそうだとしても、名誉メンバーとか発表されて推しメンは残留するのではないか」といった部分的否認の形をとる場合もあります。
第2段階 「怒り」
なぜ自分がこんな目に遭うのか、推しメンと別れて病まなければならないのかという怒りを周囲に向ける段階です。社長のTwitterに絡んだり、運営への批判をしたりします。怒りを向けられた方はいい迷惑ですね。なるべく早く通過したい段階です。
第3段階 「取引」
推しメンを何とかしてグループに長く在籍させようとするため、メンバー自身または運営との取引を図ろうとします。アクセス数の多い自分のヲタブログで、運営やメンバーに揺さぶりをかけている厄介ヲタにありがちです。
僕の事ではありません。
「厄介ヲタ行為はすべて改めるので何とか卒業だけは延期してほしい」あるいは「もう数ヶ月在籍してくれてらどんなことでもする」「特別メンバーとして年になんどかで良いから出演してほしい」などと、推しメンの卒業を延期させようといろいろ言い出します。
神、推しメン、または運営(絶対的なもの)にすがろうとする状態です。見ていて痛々しいですが、やってる方も必死なので放置するのがいいでしょう。
第4段階 「抑うつ」
取引が無駄と認識し、運命に対し無力さを感じ、失望し、ひどい抑うつに襲われ何ももできなくなる段階です。日常生活や仕事に支障を来します。
ヲタ本人にとって最もつらい段階ですが、周りのイッパソから見ると最も滑稽なようです。イタいです。
推しメンが出演する公演を敢えてスルーしたり、公演だけ見て敢えて物販をスルーしたりします。
人が読んでおもしろくも何ともない病みブログや懐古ブログをやたら書いたり、Twitterにやたらと病んでいることをつぶやいたりします。またこの段階の変形として、別のメンバーを推そうとして挫けて、さらに病んでしまうこともあります。
あとこの段階での苦しみから、推しメンに絡む研究生をブログで叩いたりするのは悪い例ですね。すみませんでした。
ヲタの心理に理解のない家族に「誰か違う子応援すればいいだけだろ?」と心無い言葉をかけられてさらに混乱します。
ほっといてください。
第5段階 「受容」
はい、どんなものにも救いはあります。この段階までたどり着くとようやくそこには心の平安が訪れます。
メンバー卒業と自分のヲタ卒を受容する最終段階へ入って行きます。最終的に推しメンが卒業することと自分の他界を受け入れますが、同時に一縷の希望も捨てきれない場合もあります。
そして、受容段階の後半には、突然すべてを悟った解脱の境地が現れます。
希望ともきっぱりと別れを告げ、安らかに推しメン卒業とヲタ卒を受け入れられます。「デカセクシス(Decathexis)」とロス先生が呼んだ状態で、恐らく仏教の「悟り」という状況と同じと思われます。
この状態で最期の言葉を残すことが多いと言われています。ヲタたるもの、最期の言動は潔く、用心深くありたいものです。ちなみにここまでくると、いくらグループの人気メンに低期生が絡みついても、仏の心で暖かく見守ってあげれるようになります。
この状態で卒業公演に臨むことが出来れば、笑顔と少しの涙で暖かく推しメンを見送れることでしょう。
あとはヲタ卒してイッパソ化するもよし、人によってはヲタ復活して心新たに次の推し探しの旅をスタートさせてもよし、未来は明るいです。
あーかわいい!!
僕はほぼ第五段階に達した様な気がしますが、なかなか自分ではわかりません。まだ悟りには至ってないのかな??
自分の無力を積極的に受け入れ、自分に寛容になることがコツなのかもしれませんねー。
なが.
