黒猫ノ話 壱私が初めて見た人間は画家だったいや、正確には画家の卵だった私はその人間によって魂を与えられ、外の世界を自由に歩くことができたしかし、私が外に出るとその人は困ってしまったらしい絵を完成させられなくなるからだから、私たちは追いかけっこをした私と彼と、彼の大切な人の3人で夕焼けの空の下、逃げる私私の声を頼りに追いかける2人今でもときどき夢に見ては願ってしまうもう一度、あの頃に戻れたら-もう一度、あの人に会えたなら-