昨日はおよそ1年振りくらいにマトモな本屋に立ち寄った。
そしてウッカリ色々買い込んでしまう
買ったのは以下。
あ、今回も買った本の話ばっかりなんで、興味ないかたは回れ右で。
池井戸潤の最新長編。古豪大学にも関わらず予選会で負け、学生選抜チームで出場することになった選手たちのストーリー。
作者は慶應大卒、三菱UFJ勤務 だよねー っていう作風で、どっちかというと苦手な作家なんですが
私が無類の箱根駅伝好きなのでそこは目をつぶり、書籍化を待っていた(去年夏くらいに連載してた)。
池井戸潤が上手いのは、選手のみならず箱根駅伝に絡むテレビ局、実行委員会、監督、大学、それら組織に関わるおじさん達の物語にもするところだと思う。
こんないい人ばっかりで上手いことばっか行くかよ! とか思いつつ最後はムカつくけど涙する、池井戸潤らしい王道の箱根駅伝エンターテイメントです。
素直に感動したいときに。
お次はこちら。
舞踊研究家であり精神分析学者でもある著者の、ニジンスキー本第二弾。
旅芸人の出自から名門サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場団員になってディアギレフと出会い、バレエ・リュスの興行に関わっていく過程を、演目を解説しつつ追っていく、
後年精神を病んでしまうことに注目されがちなニジンスキーですが、この本は絶頂期から転落するまでを丁寧に追っていて、ニジンスキーのみならずロシアのバレエ史として読み解くことができます。
常に余談を挟みつつ話が進むんだけど、本編と相まったこの余談が面白いという、もはやこの作者の作風と言っていい筋道運びも魅力的。
私のように幼少期バレエマンガ読み過ぎて無駄にバレエについて深く知りたくなった人にオススメです。
それってオタクのことだろ? とはツレの談
最後はこちら。
これもう10年以上前の本なんですよね。
昔ハードカバー持ってたはずなんだけどどっか行っちゃって、本屋でオススメとして文庫本積まれていたので再購入。
つかこの本を積んで売る本屋って好きだわー。
カフカって、あの「変身」とか書いたカフカです。
彼はそこそこ裕福な家に生まれたプラハ生まれのユダヤ人で、プラハ大学に入るんだけど
卒業してすぐ入った会社がブラック企業ですぐ辞めて
後は公務員として生きるわけ。
別に公務員の仕事が好きだったわけでもなく
小説書きながら稼ぐために働いていた。
「変身」とか書いちゃう人なんで文章作成能力にものすごく長けていて、優秀な公務員だったらしい。
しかし若くして結核に掛かり、41才になる手前で亡くなっている。
父親との軋轢に幼少期から苦しんだカフカは結構ネガティブな人で、恋人へのラブレターにこんなことを書いちゃう。
将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
将来にむかってつまずくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。
他にも
でまあ、ヴィーガン食が食べられるインド料理屋で会ったんですが、手にした紙袋を見て何を買ったのかと訊かれ、何も考えず「絶望名人カフカの人生論」を出してしまった。
ヨガの思想は生き方や考え方をシンプルにポジティブにして、幸せな人生を如何に生きるか、みたいな教えだと思うんですが
基本私は中学のときから「死なないために生きるむなしさ」とか語るカフカに共感しまくりのBBAなんで、本当にヨガ哲学とは相性が合わない
友人からは
相変わらずNさんはヨガ哲学を受け入れない人だよねー
と言われてしまったんですが
まあここのカレー美味いから食おうぜ
とか
全く回答にならない返答をしてスルーしたっていう、まあどうでもいい話でスミマセン。
昨日は限界ギリギリで繰り上がったピラティスの
Advance+
Basic+
に行って来ました。
ピラティスひさびさになってしまったんですけど
一度は分かりかけていた筋肉の使い方や呼吸法がすっかり抜けてしまっていて、結局先生から
超えろ限界
的なアジャストを受けてきたというオチ。
超えろ限界
な人なので、とにかく強度詐欺が無いことを祈っています。