今回またしても内容がほぼ山岸凉子なので

興味ないかたは回れ右で。













上司がインフルエンザになり、この土日から急遽1週間代理出張に行くことになりました。

(怒りの赤字)。






おかげで土日予約してたヨガは全てキャンセルです。

覚えてろよ上司。






とはいえ、特別WS には何とか参加しました。






菅原先生と渡辺先生による、バレエ×ピラティスのワークショップ。


バレエは本格的にバーを使ってのポージング。


股関節開かないとルルベとかはお尻出ちゃうからツラい滝汗
バレエ部門は瀕死でしたけど、ピラティスは何とか。
楽しかったッス!!





分かってる分かってる。
でも骨格的に出来ないのよー。





さて。以下はマンガブログになるので、ヨガしか興味ないかたは切ってくださいませ。





バレエWS受けるかー




と思ったきっかけは後述するとして
何かバレエマンガとか読みたくなり
テレプシコーラを再読し、またしても電子書籍の罠にハマって日出処の天子とアラベスクも大人買いし、結局一気読みしてしまいました笑い泣き





いずれも作者は山岸凉子。












アラフィフの私でもアラベスクは単行本でしか読んでなくて、リアルタイム派は多分アラカン世代かと。
リアルタイムで読んでた人は、山岸凉子の絵のベストはアラベスクの2部であると主張する人が多い。最高傑作はアラベスク! っていう。





ちなみに山岸凉子とは、LaLaの「日出処の天子」と
同時期に朝日ソノラマ系で発表されていた短編が初めての出逢いでした。





リアルタイムで読んでた記憶は強い。
多分私の世代だと、山岸凉子最高傑作は日出処の天子か、朝日ソノラマの短編連作なんじゃないかなあ。







そもそもLaLaが好きで読んでて、日出処の天子はいきなり連載始まったけど山岸凉子って誰よ? っておもったんだった。
しっかし巻頭カラー初見でぶっ飛んだ。
カラーすげえ!!!!







今でも覚えている、連載第一回の巻頭カラー。
当時デジタルなんてない。全部手描きで、色紙に描いて白は塗ってるんだよね。





構図といい細かさといい、山岸凉子すげー!!びっくり というのが最初の印象。





連載中の1コマがコレですよ。
扉絵じゃないのよ。



だがカラーだけでなく白黒も素晴らしいんだこれがラブ
しつこいけど、デジタルがないこの時代に点描のサド点マゾ点マゾ駆使してのこの表現。




原画見たことあるんだけど、全然ホワイト使ってないんですよ(失敗するとホワイトで消して上から描き直すってのが昔のやり方なんだけど、山岸先生の原稿にはその跡が殆ど無い)。




そしてストーリー。
テレプシコーラとかは先生の年齢もあってか自主連載打ち切りみたいな終わりになっちゃってるけど
日出処の天子の頃のストーリー構成はネ申だった。





厩戸王子は歴代読んだマンガの中で
ジャンル問わず敵に回したく無い人
ナンバーワンです。




大体のかたはご存知の通り、日出処の天子は聖徳太子(厩戸王子)と蘇我毛人を主軸に置いた奈良時代という超ニッチな歴史マンガなんですが



山岸凉子のキャラ解釈がぶっ飛んでて、只の歴史マンガではなくちゃんとした(?)創作ストーリーになっているのが凄いところ。



それでいて、細部は山岸凉子の妄想なんだけど、本筋は歴史的に符合してるのがまた凄い。



つまり、キャラ設定も巧いんだよね。
聖徳太子に関しては思うところがある池田理代子なのだが、ベルばらにおけるオスカルと、日出処の天子における厩戸王子は、最強の萌えキャラなんですよ。

ものすごい理想のツンデレキャラ。

ベルばらのオスカルのそれと同様、日出処の天子の成功は、ほぼ厩戸王子のキャラによると言っても過言ではない。




↓ツン


↓デレ
毛人が翻弄されるのもむべなるかな。





絵柄が苦手とか
ホモネタは苦手という人もいますが
この話の主軸はホモネタじゃないんで
普通に話として読んでいただきたいと思っています。




但し、オルフェウスの窓と同様、日出処の天子も誰も幸せにならない話なので
ハッピーエンドじゃないとダメ、という人にはオススメ出来ないのが残念です。







面白いのは、山岸凉子は長女なんですが、彼女のマンガでは美味しいとこ持ってくのは次女(次子)なんです。
必ず長子は次子の踏み台なんですよね滝汗
山岸凉子的に、姉の立場で何か思うところがあったのだろうか。






しっかり者で、完璧で、しかし完璧であることが欠点と描かれる長子と、甘え上手で弱さを平気で出しちゃうけれども、それが強味となる次子。

 


アラベスクのイリーナ(姉)とノンナ(妹)




テレブシコーラの千花(姉)と六花(妹)

六花はちゃんと右股関節が開かないポーズになってるのが
また凄い




日出処の天子の兄(厩戸王子)と弟(久米王子)


日出処の天子は久米王子が活躍するわけじゃないんだけど
家庭内外共に美味しいポジションにいるのは弟のほうなんだよね。




続編、馬屋古女王でも構造は同じ(ネタバレになるので中国語版でどうぞ)。




先日菅原先生のクラス受けてて、兄弟姉妹構成の話になり、偶然そこでは長男長女のかたが多く、長子あるあるの話で盛り上がったんですよ。



菅原先生と私だけが一人っ子で、一人っ子は競争心とか人と張り合うとかあんま興味無いッスよねー
という一人っ子あるある話で地味に盛り上がりましたが




丁度山岸凉子のマンガ再読一気読みしてた真っ最中だったんで、何か付随して連想してしまったという。






一人淡々と練習する空美は
確かに一人っ子っぽいと思う。




言いたいことがまとまらん内容になってすみませんが




山岸凉子の、日出処の天子くらいまでの作品は
今読んでも損はないというのと
 

とはいえ作品とは作家の指向が見えるもので
山岸凉子の 次子>長子 というベクトルと
しかし本人は長子であるという属性
考えると色々面白い っていう散文でした以上。








写真は東京駅構内。
昼から酒呑める場所があるのがありがたい。
インフルになった上司へのやるせなさ満載のタイミングだったんで、憂さ晴らししてから新幹線に乗りました。






出張先で少しでもLAVA行けたらいいなあ。






マンガネタになると語ることが多過ぎで
ホントまとまらん内容でスンマセンのですが
アラベスク
日出処の天子
妖精王
あとしつこいけど朝日ソノラマでの短編連作
本当に名作なので、騙されたと思って一度読んでみてください。


今は版元が変わってるのか。
どの話も読むと陰鬱になること請け合いです(誉めている)。