はい、引き続きダイエット直結ネタではないのですが、ご容赦を。





志村けんが亡くなって、もう1年経とうとする頃ですね。時が流れるのは早い……



個人的に志村のギャグは昔のほうが汎用性が高くて好き。
お前、それはないだろう。 
親曰く、幼児の頃、良く使ってたそうです。我ながらイヤな幼児だ。



さて本題。



ものすごい偶然が重なり、中学生時代私を苛めてた女に再会したのです。
仮にABEさんとする。全然仮じゃねえ。
スンマセン。



区役所でパートさんをやっていた。
私は事実婚で名字も本籍も変わっていないから、ちょいと手続き依頼したら、受付のパートさんが 



アラッ! Nadsadさん…!?



私の名字はちょっと変わってるので、知ってる人はピンとくる。
そうです、私がヘンなおじさん Nadsadです。てかお前誰だよ。



わたしわたし。
ABEです。
覚えてる!?
ねえねえ、ちょっと待っててくれる? 
すぐ仕事終わるから! 少し話さない!?







ABEさんは、とても可愛い女子だった。性格は悪かったけど。
堀ちえみさん、写真お借りしてすみません。掘ちえみさんが性格悪いって話じゃないです。ビジュアルで。

再会したときの彼女は、正にこんな感じ。
年取っても可愛かったですよ。


中学生の頃は





正にこんな感じ。
まあ、モテるよねー。
本人はもう少しヤンキー入ってたけど、こんな可愛い顔をしていました。



そんなことはともかく、余りの展開に頭が付いていかないオレ。



ああ…ええ……あのABE!? マジか。
いやいやいやいや冗談じゃねえよ。
なんでいじめられっ子がいじめっ子と何か話すために待たなきゃイカンのだ。



断ろうと思ったら、本人はもう奥に引っ込んでて、ハイ次の人ー 
で、私は窓口を離れました。
奴を待つ義理は無いが、書類を待つ必要はあるので待合いの椅子に座っていたところ、


お待たせー!


走り寄って来たよABE。
書類は待っているが、お前は待っていないんだが。



しかしその日は打ち合わせがあって、区役所近くの駅前で2時間ほど時間を潰す必要があったのと
何かもう断るのも面倒くさく
30分と時間を区切ってお茶をすることにしたというか、なったというか、ならされたというか。




コジャレた喫茶店に入り、まあ根掘り葉掘り聞くわけですよ。



ホント久し振り。
名字変わってないのね。
事実婚。そうなんだ。
今何してるの?
働いてる? そんな感じだよね。正社員なんだ。
えー、●●社。
あたしたちの世代で、50になって役職付きで働いてるって、女なのにすごいね。えらいなー。



あと痩せたねー。見ただけじゃ全然分からなかった。
私が反対に太っちゃったよー。





嫌味かな真顔



と思って聞いてましたが(陰キャです)
昔みたいにネチネチネチネチ嫌がらせしてきたような陰湿さは感じない。
奴も大人になり、嫌味の言い方が巧くなったのか。何なのか。  




しつこいですが、私のプライドはクソ高いので、
そりゃーお前らに将来再会しても絶対下に見られないそれなりの会社(あくまでもそれなりレベルだけど)に就職したし
それなりに(あくまでも中間管理職止まりだけど)出世もしたさ。
全然向いてないけどな。
そして痩せましたさ。
アホみたいな摂食障害に陥ってますけどな。




上記の通り、彼女は若い頃よりかなり太ってはいた。
しかしアラフィフにしてはかなり可愛い。
出産後に20kg太り、痩せないのー、だそうだ。
昔は棒みたいに細かった彼女が
もうデブでもしょうがないのよー、だそうだ。




太ってても可愛いからいいんだろうけどさ。
中学のとき、人を散々ブタだデブだと陰口叩いたくせに、お前、それはないだろう。




とか、心中散々こけおろしつつ、めんどくさいから
へー、と超適当に相づちを打つ私。



彼女には子どもが二人居て、もう独立したそうだ。
旦那さんと悠々自適の生活を送り始めた一昨年、癌が見つかったそうだ。



ホルモン治療でどうしても痩せにくいそうだ。
一見健康そうに見えるが、予後の悪いタイプの癌だそうだ。
そして、何故病気になったのか考えたとき、かつての自分はとても傲慢で、
つまらないことでコイツ気に入らない、と思った人(←オレ)に、キツく当たったことを思い出したそうだ。
今日本当に偶然に私に再会して、どうしても話したいと言ったのは、そんな経緯が有ったかららしい。




謝って済むことじゃないけど、
中学のときの私は酷い人間だった。
ごめんなさい。




アタマを下げられた。




何だ、この展開。ドラマか。
君たちに苛められたこともバネにして、無駄に虚勢張って生きて来た私に、今さらそんなこと言われても。



困る。本当に困る。
お前、それはないだろう。




石野真子とのやり取り、好きでした。



そんでもって私も
そこまで
はあ、ふうん、へえ、ほほう
超アバウトに対応してたんだから
もう気にしてないよとか
謝罪してくれてありがとうとか
適当に心ない言葉を返しておけばいいものの




少なくとも、私を虐めたことと、ガンになったことは関係ないと思うから。
ガンになったからといって、虐めた昔のことを詫びて貰う必要はないよ。



とか、ウッカリ超マジモードで答えてしまう。
すいません、今では彼女より私のほうが性格わりーわ。



私の真意が届いたかどうか分からなかったが、彼女はありがとうと言った。
それから少したわいない話をして、彼女の旦那さんが迎えに来た。わざわざ会社を抜けて来てくれたんだそうだ。
旦那さんも超ふっくらしていたが、身なりはキチンとしていて清潔感あり、二人は仲良さそうで、彼女が妻として家庭を支えていることが垣間見えた。
連絡先は交換しなかった。
彼女はしたそうな雰囲気もあったが、私はスルーした。



何故いきなりガンの話を、親しくもない私に話したのかとも思ったが
詫びたいという気持ちもあったのと、
恐らく二度と再会しないだろうし、全く見知らぬ他人に対してのほうが、そういうことは話し易いのかもしれない。



何か色んなことを考えさせられましたね。



何だよー。お前のほうが太ってんじゃねーよとか
(薬の副作用もあるのにすみませんが、こっちは中学時代散々デブスデブスといたぶられたので、そこは簡単に同情はできない)

この年で役職付きで働いてるって偉いんだ。
我が家では幼少期から、女でも男と同じようにフルタイム正社員で定年まで働くという選択肢しかなかったが、それは普通ではなかったのかとか。

散々虐めたんだから、今さら詫びんなよとか。 
 
それとは別に、子どももいるんだし、旦那さんも良い人っぽかったし、何とか長生きできたらいいと思うのは本当なんですけどね。
でも、今さら詫びられても、そう簡単に許すとは言えないもんなのね、とか。



まあ、でも、アレだ(何なんだよ)。
よくドラマであるでしょう。


復讐で人殺しを重ねた犯人が、断崖絶壁で主役の刑事に「そんなことをして、死んだ●●さんが喜ぶと思ってんのか!」とか説得されて、最後の復讐を思いとどまるって展開。



いやいやいや、そこは殺すとこだろ。






まだ薫ちゃんが相棒だったころの、『相棒』スペシャル「バベルの塔」で
薫ちゃんの「誰が喜ぶんだ!」というお決まりの説得に対し、
「あたしが喜ぶのよ!!」と復讐の手を止めなかった犯人に、心からの喝采を送った私です(相当昔の話なので、ネタバレご容赦)。
そうそう、悪事を働くなら、それくらいの根性でやり通していただかないと。



何が言いたいかというと、虐めなんざやるなら一生恨まれてもヘでもない、くらいの心意気でやって欲しいということです。
ずっと悪役でいてください。
後から反省して詫びるくらいなら、ハナっから虐めなんかすんじゃねーよ。



ガンを抱えた彼女に酷い対応ですよね。
でもやっぱり許すという言葉は言えないんだな。
ガンに罹患されたことは心から気の毒に思う。しかしそれはそれ、これはこれ、なのよねえ。


ガンになった彼女の本当の辛さなんて分からないけど、彼女だって、普通を装ってたけど虐められた本当の辛さなんて分からないんだから。






その日のワタクシ。まだ寒かった頃でした。
もうさ、この、只の普通体型を保つのにどんだけ苦労してると思ってんだ。痩せたねー、じゃねーよ。
意外とトラウマだったのね、中学時代の虐めって。



己のフトコロの狭さと思ったより恨みが深かったことを、改めて自覚したことでしたさ。






ちなみに、その日の要件は運転免許証更新でした。
コロナ禍かので特別措置が実施されてますが
既に期限は切れており、住民票が必要なんですよね。
さすがに3月中には更新しないとヤバい。


青色申告もしなきゃいけないんだけど、この区役所の近くにある税務署は避けねばなるまい。


ABEサンには、もう再会したくないのさ。


ホント大人気なさすぎでスンマセン。