御質問をいただいたので、今回はシーグラスの穴開け方法を書きたいと思います。
ちなみに私の穴開けは水漬け。
簡単に言うとシーグラスを水の中に入れてドリルで掘っていくやり方です。
それでは準備から始めます
【準備する物】
●リューター
ガラスは柔らかい部類なので高価な製品は使ってません。『トルク』『定格時間』『変速の可否』を気にする程度。
“安価な製品を複数台使って連続作業”が今の私のスタイルなので特にお話しすることはありません。
ただ、回転速度は変更できるのを選んだ方がいいです。
ガラスの堅い・柔らかい、ビットのダイヤモンドの加減、シーグラスの形状や作業に合わせて微調整するからです。
穴開けには超音波式(工作機械)もあるし、リューターでもフットペダル仕様とかいろいろあるので興味のある方は調べて下さいね

●リュータービット(ダイヤモンドビット)
リューターの先端に付けるダイヤモンドの粉が付いた棒。これをシーグラスにあてて穴を開けます。
粒度違い・形状違いで70種類程持ってますが、基本は三本。
写真の左から ①円柱タイプ ②円錐タイプ ③球状タイプ となり、私は①②③の順で使用します。
ちなみに、球状タイプだけでも穴開け・面取りの一連工程が可能。そして②円錐タイプは私のこだわりなので省略もできます。

●水を入れる穴開け容器と内底に敷くゴム板
クリアの容器にブラックのゴムを使っているのは、シーグラスの穴が見やすいからです。ゴムの適度な弾力も良いですね。

●その他
①排水用の容器。
※穴開け容器の水位調整、白濁した水の廃棄で使用。
最終的にはガラス粉を沈殿させて分別廃棄します。
②水位調整で使う交換用の水
③ゴーグル・保護メガネ等
※欠けたガラスの跳びはねや粉塵の対策用
④マスク
※水漬け方法では粉塵が殆どないので重要度は低い。
⑤必用な人は指先を保護する物。
(ビットが絡まる様な物は厳禁)

上記の準備物・下記の方法は私のやり方です。実施にあたっては安全対策を含め“全て自己責任”でお願い致します
【穴開け実施】
■容器類のセット。
●容器の底にゴム板を敷きます。
※容器は光の透過性が高いクリアを使用。

●容器に水を入れます。不馴れな方はシーグラスを置いてから水を入れていき、

シーグラスが浸る程度にします。
慣れてくれば深くて平気ですが、最初のうちは“穴の位置”“穴の角度”“掘った深さ”が分かるよう、ちょっと浸かる程度が良いと思います。

■シーグラスのドリリング
●リューターのビットを回転させ、シーグラスに手を添えて固定した後、ビットの先端を穴開け位置に当てます。
穴開け位置が狂わないようにしたい方は、事前にペン等でシーグラスに印を付けても良いです。ただし、シーグラスは表面に微細なキズ(クラック)がある為、染みた塗料が残る場合があります。私はあるパターンの時しかやりませんし、印もあるか無いかの小さな物にします。
★撮影の為にシーグラスに手を添えてないけど、絶対に真似しないで下さい。怪我しますから手で固定して下さい。↓
●最初は斜めにあてて

表面に浅い穴ができる程度に掘るのが良いでしょう。

●その後はビットを縦にして堀り下げます。
※厚みのあるシーグラスを丸カン等で接続する場合は斜め堀りしたりします。でも馴れるまでは真っ直ぐが良いです。
★くどいようですがシーグラスは手で固定して下さい。↓

●ちゃんと削れているとガラスの粉が巻き上がってきます。

●このままドンドン削って裏側まで突き抜けるとダメ!
穴の周囲が乱雑に割れます。

●こうならないためには、突き抜けないところで掘るのを止め、

●裏側から堀っていきます。
左側が表と裏の両面から掘った場合で、右側は表から突き抜いてしまった場合。全然違います。

●この後は面取りです。
私は球状のビットで表面を処理する前に、円錐形のビット(注)で穴の内部を滑らかにします。
肉眼で分からなくても内部に凸凹や鋭角部分があるためです。
注:穴が深い時は別タイプのビットに変更

下の穴が円錐ビットで処理した内部です。表面がツルッとしてるのが分かりますでしょうか。
これ、私は金属パーツ等の擦れを少なくするためにやってますが、必須の工程ではありません。

●シーグラス表面の面取りは球状ビットなどを使います
※↘写真で白く見えてる穴は悪い方
。球状で面取りするのは透明な穴。

面取り後の穴はこんなの。
ここで作業を終わる場合もあれば、更に滑らかにする場合もあります。
どんなアクセサリーにするのか? どんな金属パーツを使うか?で判断が別れます。

更に滑らかにした場合がこちら↓

とまあ、穴開け方法はこんな流れです。
小粒のシーグラスは形状やアクセサリーのタイプでもう少し手を加えたりします。その一手間を入れるかどうかで全く違っちゃったりするからなんですが、今回は割愛致します。
★最後に2点書き加えます。
【水漬けを選択した理由】
①水中でやらない方法(空だき)は、私の腕ではビットの痛みが早かった。
②シーグラスの穴開けはクラック等の関係で、たまに細かいガラス片が飛びます。水漬けは水の壁があるので飛び出しが少ない。出ても勢いが弱い。
③空だきは粉塵の掃除が大変。
が理由です。
【作業の安全等について】
最初の頃は“恐れ”を持って作業するから良いのですが、こーゆうのは慣れた頃に怪我をします。私は気を抜いて指に小穴を開けた事があるので御用心下さい。
あと一人撮影の為、シーグラスに手を添えてない写真を使ってます。絶対に真似しないで下さい。
今回記載した方法は一例であり、他の方の方法もご覧になった上で、実施にあたっては安全対策を含め“全て自己責任”でお願い致します。
あえてドライに書いちゃうけど、その心構えが持てない方は大怪我をすると思います。
では
☆.:*:・'°☆.:*:・'°☆.:*:・'°☆
私のインスタグラムはこちらです。
https://www.instagram.com/breezeberry_
それと、ハンドメイドのアクセサリー等、ミンネにお見合い写真をのっけております。もし良かったら覗いて下さいませm(__)m(^_^)
https://minne.com/@breezeberry
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ちなみに私の穴開けは水漬け。
簡単に言うとシーグラスを水の中に入れてドリルで掘っていくやり方です。
それでは準備から始めます

【準備する物】
●リューター
ガラスは柔らかい部類なので高価な製品は使ってません。『トルク』『定格時間』『変速の可否』を気にする程度。
“安価な製品を複数台使って連続作業”が今の私のスタイルなので特にお話しすることはありません。
ただ、回転速度は変更できるのを選んだ方がいいです。
ガラスの堅い・柔らかい、ビットのダイヤモンドの加減、シーグラスの形状や作業に合わせて微調整するからです。
穴開けには超音波式(工作機械)もあるし、リューターでもフットペダル仕様とかいろいろあるので興味のある方は調べて下さいね


●リュータービット(ダイヤモンドビット)
リューターの先端に付けるダイヤモンドの粉が付いた棒。これをシーグラスにあてて穴を開けます。
粒度違い・形状違いで70種類程持ってますが、基本は三本。
写真の左から ①円柱タイプ ②円錐タイプ ③球状タイプ となり、私は①②③の順で使用します。
ちなみに、球状タイプだけでも穴開け・面取りの一連工程が可能。そして②円錐タイプは私のこだわりなので省略もできます。

●水を入れる穴開け容器と内底に敷くゴム板
クリアの容器にブラックのゴムを使っているのは、シーグラスの穴が見やすいからです。ゴムの適度な弾力も良いですね。

●その他
①排水用の容器。
※穴開け容器の水位調整、白濁した水の廃棄で使用。
最終的にはガラス粉を沈殿させて分別廃棄します。
②水位調整で使う交換用の水
③ゴーグル・保護メガネ等
※欠けたガラスの跳びはねや粉塵の対策用
④マスク
※水漬け方法では粉塵が殆どないので重要度は低い。
⑤必用な人は指先を保護する物。
(ビットが絡まる様な物は厳禁)



【穴開け実施】
■容器類のセット。
●容器の底にゴム板を敷きます。
※容器は光の透過性が高いクリアを使用。

●容器に水を入れます。不馴れな方はシーグラスを置いてから水を入れていき、

シーグラスが浸る程度にします。
慣れてくれば深くて平気ですが、最初のうちは“穴の位置”“穴の角度”“掘った深さ”が分かるよう、ちょっと浸かる程度が良いと思います。

■シーグラスのドリリング
●リューターのビットを回転させ、シーグラスに手を添えて固定した後、ビットの先端を穴開け位置に当てます。
穴開け位置が狂わないようにしたい方は、事前にペン等でシーグラスに印を付けても良いです。ただし、シーグラスは表面に微細なキズ(クラック)がある為、染みた塗料が残る場合があります。私はあるパターンの時しかやりませんし、印もあるか無いかの小さな物にします。
★撮影の為にシーグラスに手を添えてないけど、絶対に真似しないで下さい。怪我しますから手で固定して下さい。↓
●最初は斜めにあてて

表面に浅い穴ができる程度に掘るのが良いでしょう。

●その後はビットを縦にして堀り下げます。
※厚みのあるシーグラスを丸カン等で接続する場合は斜め堀りしたりします。でも馴れるまでは真っ直ぐが良いです。
★くどいようですがシーグラスは手で固定して下さい。↓

●ちゃんと削れているとガラスの粉が巻き上がってきます。

●このままドンドン削って裏側まで突き抜けるとダメ!
穴の周囲が乱雑に割れます。

●こうならないためには、突き抜けないところで掘るのを止め、

●裏側から堀っていきます。
左側が表と裏の両面から掘った場合で、右側は表から突き抜いてしまった場合。全然違います。

●この後は面取りです。
私は球状のビットで表面を処理する前に、円錐形のビット(注)で穴の内部を滑らかにします。
肉眼で分からなくても内部に凸凹や鋭角部分があるためです。
注:穴が深い時は別タイプのビットに変更

下の穴が円錐ビットで処理した内部です。表面がツルッとしてるのが分かりますでしょうか。
これ、私は金属パーツ等の擦れを少なくするためにやってますが、必須の工程ではありません。

●シーグラス表面の面取りは球状ビットなどを使います
※↘写真で白く見えてる穴は悪い方


面取り後の穴はこんなの。
ここで作業を終わる場合もあれば、更に滑らかにする場合もあります。
どんなアクセサリーにするのか? どんな金属パーツを使うか?で判断が別れます。

更に滑らかにした場合がこちら↓

とまあ、穴開け方法はこんな流れです。
小粒のシーグラスは形状やアクセサリーのタイプでもう少し手を加えたりします。その一手間を入れるかどうかで全く違っちゃったりするからなんですが、今回は割愛致します。
★最後に2点書き加えます。
【水漬けを選択した理由】
①水中でやらない方法(空だき)は、私の腕ではビットの痛みが早かった。
②シーグラスの穴開けはクラック等の関係で、たまに細かいガラス片が飛びます。水漬けは水の壁があるので飛び出しが少ない。出ても勢いが弱い。
③空だきは粉塵の掃除が大変。
が理由です。
【作業の安全等について】
最初の頃は“恐れ”を持って作業するから良いのですが、こーゆうのは慣れた頃に怪我をします。私は気を抜いて指に小穴を開けた事があるので御用心下さい。
あと一人撮影の為、シーグラスに手を添えてない写真を使ってます。絶対に真似しないで下さい。
今回記載した方法は一例であり、他の方の方法もご覧になった上で、実施にあたっては安全対策を含め“全て自己責任”でお願い致します。
あえてドライに書いちゃうけど、その心構えが持てない方は大怪我をすると思います。
では

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