私は、現世御利益を重視しない。
神社・寺シリーズで投稿してきた記事でも、
どこの神社や寺に詣でようとも
ご祀神を紹介はしても、
一切、ご利益について
ふれていないハズだ。
理由としては、
【“ご利益ほしさ”で、
詣でているのではない】
神々や、御仏に会いにお伺いしているのだから。
これにつきる。
神々は、人間のために存在しているのでも、
願いを叶えるために、いるのでもない。
以前も、何度か書いているけど
人知を超えた存在にたいして、
あれしろ、これよこせ、さっさと叶えろ、
どれだけ無礼かわかるかな。
自分がされたらイヤなのに、
ご神仏方には、それやってもいいんだ？
ではなぜ、数多くの神社や寺が
ご利益をうたい、
お守りを売り、
加持祈祷を勧めるのか。
食っていくためだよ。
ミもフタもないけど。
神社や寺だって、
手水に使う水も、
建物ふくめた【展示物】を維持していくにも、
神主や住職が食べていくにも
金がいる。
維持できなきゃ、無人となって
廃れていくだけだ。
そして、
神々も御仏も寄れなくなって
御力をうしない
(人間からしたら)悪意ある存在の
たまり場になり果てるのがオチ。
おさい銭や浄財だけじゃ足らない。
氏子や檀家からのお布施でも足らない。
神社庁も、宗派のトップも
補助なんかしてくれない。
昔みたいに、
功徳を積むために貴族が出資するような、
そんな『奇特な』話なんか、
今時、そうそうあるはずもなく。
言葉は悪いけど、
言葉巧みに人を呼び込み、
お守りを買わせ、
お祓いや加持祈祷を受けさせ、
供養をさせる。
その金で、維持されている。
このご時世だ。
そうしないとやっていかれない。
だから、維持の方法について
当事者じゃない私個人が
とやかく言うことじゃない。
ただ、私は
後付けのご利益については
個人的に意味ないと思っている。
自分の人生に向き合って
【一所懸命】に生きようとする人間には、
なんらかのタイミングで
ヒントなり手助けなり、出してくださっているし
出して下さるものだ、と
昔の自分と、今の自分とをくらべて
そう思うにいたった。
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