OSHO禅タロットの時間だよ~。
今週(2019/05/20<月>~05/26<日>)は
コレ。
水3 CELEBRATION(セレブレーション) 祝祭
※水のスート:感情をマスターすること※
「自分の生そのものを楽しむ。」
『絶対にイヤです!』
彼は叩きつけるように叫んだ。
その目は、さっきまでとはうって変わって
感情をもって、ランランと輝いとる。
『絶対にイヤです。
彼女を失うなんてありえない。
ボクは、ボクが、彼女をっ』
「…でも、置いていこうとしたやんけ」
『それはっ、』
「タヒぬ、って、そういうことや」
「守ってるつもりで、傷つけとるわ」
ワシに向かって振り上げられた
彼のこぶしは、
少しだけくるくると円を描いてから、
だらりと下を向いた。
彼は、長いこと自分をだいじにできずにいた。
自分よりも、自分以外を優先してきた。
ひどい言葉を投げかけられても、
だまされても、
ぐっと耐えて、甘んじているように
ワシには見えていた。
そんな彼を、理解しようと努めてきた
幼なじみの女性と
寄り添うように生きることを選ぶのは
必然だったかもしれんなあ。
けれど、彼は優しすぎて
彼をうまいこと利用して、昇進したヤツに
ぼろ布みたいに使い捨てられて、
文字通り、心を亡くすほど追い詰められた。
だいじにしている存在からの言葉さえ、
届かず、自ら闇に堕ちることを選ぼうとするほど。
「もう二度と会えなくなる。
他の男のものになる。
言葉もかけられん。
泣いていても、触れてもやれん。
それでもいいなら、そうせえ」
ぼそっとつぶやいてみたら
冒頭の状態や。
人に優しいのは、かまへん。
でも、自分をないがしろにしてまで
することやあらへん。
それは、
自分をだいじに思ってくれとる人に
【オマエは、生きる価値ない阿呆や】
って、言ってるのと同じや。
だいじにしてる人がいるんなら、
その、だいじにしてる人が
守ってるもの(人)までも、守るんやで。
それがオマエさんなら、尚更やで。
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