『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(香港、2024年)

 

を観た。

1980年代の香港・九龍城塞。

香港へ密入国した 陳洛軍(チャン・ロッグワン) は身分証を得るため裏組織の賭け試合に参加し、

裏切られた陳洛軍は、組織から麻薬を盗み、

偶然にも裏組織の不可侵区画・九龍城塞に逃げ込むのだが・・・。

 

この作品は2025年の話題作で、噂に違わず

めっちゃくちゃ面白い!

エンタメ映画として完璧!!!!!

 

何から語ればいいんだろう。

なんちゅう面白さ。黒社会を描くけどハードすぎない塩梅も良い。

 

九龍城という舞台

九龍城というのか、九龍城塞というのか九龍寨城なんというのが正式名称か分からないけど、

90年代までは実在した東洋の魔窟という舞台が素晴らしい。

 

日本でもちょっと昔だと『金田一少年の事件簿』で九龍城塞を扱ったCASEがあったし、

漫画『九龍ジェネリックロマンス』の実写映画は偶然にもこの『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』と同じ2025年に日本公開。

 

 

 

混沌の中にこそ真実があるのではないかという一種の浪漫をくすぐられるし、
『ブレードランナー』的な近未来とも地続きのようでノスタルジックでアイコニックなエリアが舞台というのがまず最高。

 

 
しかも、外国の巨大資本も絡まず、
香港の九龍城塞を舞台に、香港のスタッフ・キャストで香港映画として完璧に圧倒的に完成させているのもまた良い。
 
香港映画のお家芸ともいえるワイヤーアクションやカンフーも楽しめるし、
人が吹っ飛ばされると壁も吹っ飛ぶんだけど、この漫画的表現も違法建築まみれの九龍城塞ならあり得るのでは?
と感じさせる。
 

 

黒社会における上の世代から下の世代の継承、そして友情

 

流れ者たちが支えあって暮らす九龍。

その中でも表の顔は床屋の店主で、裏の顔は「九龍安全委員会の主幹」である龍捲風( ロン・ギュンフォン)のキャラクターが普段は温厚なのに腕っぷしが強いのが良いよね。

 

九龍城塞の取り壊しが決定し、病で自分の死期を悟った 龍(ロン)が

次のリーダーへと九龍城塞を託す。

命を賭して陳洛軍(チャン・ロッグワン)を守った龍(ロン)。

 

組織に反して陳洛軍(チャン・ロッグワン)を守ろうとした 信一 と 四仔 と 十二少 とのの友情は、

ある個人的な私刑に偶然にも乗りあったことで育まれ、手足の四隅をもって悪党の身体を叩きのめすことで

九龍安全委員会というべきか自警団の連帯感や友情がうまれた描写も胸がすくような気持ちよさがあるし、

その四隅ドンドン作戦でラスボスの 王九 (ウォンガウ)を倒すのも良い。

 

最初の闘争で死亡したかに思った3人が実は生きており、九龍城付近のバラックに3人が身を寄せ合こうって生きているのも

映画的なんだけどぐっとくる。

単身で陳洛軍(チャン・ロッグワン)が乗り込んだ先に新一(ソンヤッ)がバイクで蹴散らして乗り込んでくるのも恰好良すぎるな。

 

それにしても王九 (ウォンガウ)が強すぎないか!??

 

もはや実戦に駆り出されることもなく、

腕もなまり老齢ともいえる上の世代の特にサモ・ハン・キンポーが武術の達人のままなのもツッコミどころがあるけど、

後半から真価を発揮した王九 (ウォンガウ)が人智を超えて強すぎる!

 

刀や斧などの刃物も「硬直」という気功の技で、刃物を折っていたし

九龍城塞の最強4人をもってしても、歯が立たないくらいの圧倒的強さを持つ王九 (ウォンガウ)。

武器がまったく通じないような反則的な強さも、

内側から破壊する知恵と友情の四隅ドンドン作戦でやっと勝てたけど、強すぎ。

 

 

 

 

息着く間もないくらい面白い。

人情や友情、そしてアクション、パワーのある香港映画。

香港俳優たちの肉体美がワイルドでたまらない。全員が良い体と顔してる。