今日からキャンプ・イン | 灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

兵庫県・大阪府にある学習塾です。(西宮市・芦屋市・宝塚市・神戸市・豊中市)
◆1968年の創設以来、お子様の考える力を育てる思考教育を実践しています。
◆小学1年生から高校3年生までを対象としています。


灘学習院の八尾です。

 

 

2023年度授業がすべて終了しました。

 


プロ野球では、春季キャンプが打ち上げられようとしているなか、私たちは今日から、2024年シーズンに向けて、一週間という短い期間ですがキャンプに入ります。



この一年間を総括しながら、それぞれの持ち場で理想の授業ができるよう、教材づくりや授業準備を抜かりなくやっていきます。今年は、西宮校の移転もありますので、慌ただしく進みます。

 

 各教室は、1週間、お休みとなり、3月5日(火)から、新年度の授業となります。

 


 

私の2023年シーズンのテーマは、大きく2つありました。一回一回の授業を新鮮な気持ちでやることと、そして子どもたちにパワーを植え付けることでした。

 

 

授業を一年間続けていくと、生徒にも、教師にも慣れが生じてしまいます。


教師の慣れでいけないことは、生徒を見る眼が、惰性で曇ってしまうことです。この子はこういう子だと、決め込んでしまいがちです。生徒も日によってコンディションは違います。調子がいい日、悪い日があって当たり前です。また、短時間で劇的に伸びるということも多々あります。成長の芽を見逃さないための眼力をもっと鍛えていきたいと思っています。

 

また授業では、これはもう大丈夫だよね、前やったよねと、基本を軽く扱ってしまうことがあります。


生徒たちには、毎回新鮮な気持ちで、目の前の問題に全力で頑張ろうと言っているのに、教師の方が、惰性で動いていたら本末転倒です。毎回初めてみる問題として扱うことで、まだ考えることが苦手な子が頭を動かしやすくる場面をもっと増やすようにしなければいけません。

 

 そして、子どもたちにパワーを植え付けるというのは、問題に負けない心をつくるということです。思考の授業では、難しい問題に取り組みます。

 

最初から、どの子も頭を使う方向にはいきません。

少し頑張っても、途中で心が折れるケースがほとんどです。


習ってない、知らない、わからないと言ってしまえば、そこから自分の頭を使って考えるのは無理です。頭は固まってしまい、そこから逃げ出すことを考えるようになります。

 

そのためには、パワー、心のエネルギーが必要です。わからない問題を、どうにか考えて解いてやろうという方向に反転しなければいけません。少しでも心の隙があれば、問題にはね返されてしまいます。全神経を目の前の問題に集中させる空気を授業でつくっていかなければいけません。。

 

3月、4月の頃は、私の方が力み過ぎていて、少々空回りをしてしまったこともありましたが、一年たってみれば、子どもたちに問題に負けない心が大きく育っていることを実感しました。


中でも、際立っていたのは中山校の中学生のクラスです。


最後の授業では、進路が決まった中学3年生に、灘学習院で得たことについて、また、将来挑戦したいことについて、後輩たちの前で話してもらうことにしました。

 

彼らの話が後輩たちへの刺激になるだろうと思ったからです。


彼らは、自分の頭を使って、難問に挑戦することで、中学生になってぐんぐん力をつけてきました。そして、考えること、勉強をすることを楽しんでいるようでした。


 

 

 

急な私からの無茶ぶりに臆することもなく、自分の言葉でしっかりと語ってくれた姿に、私も目頭が熱くなっていました。

 

塾に入ったころは、問題も全然解けなくて、算数や数学が好きじゃなかったけど、じっくり問題と向き合うことで、いろんな問題が解けるようになり、それが喜びとなって、楽しくなってきた。

 

伝え方は、おのおの違っていても、後輩たちへのメッセージはおおよそ共通していました。

 

難しい問題と格闘することで、はじめは解けそうもなかった問題が、解けるようなっていく。はじめのうちは、教師からのヒントやアドバイスをたよりにしながらでも、試行錯誤をくり返すことで、自分で道が切り開けるようになります。そして、それが自信となって、タフな心と頭になっていきます。

 


灘学習院の理想とする伸び方を自分たちの体験として語ってくれた3年生に感謝です。そして、3月の後期試験を控える3年生たちも、自分の力を信じて、試験に臨んでほしいと思います。


みんな、大丈夫! 絶対第一志望に合格します!


そして、それを真剣な眼差しで聞いていた2年たち。次は自分たちだという自覚をしてくれたのではないかと思っています。

 


寒い日が続いて、春はもう少し先かもしれませんが、2024年シーズンに向けて、この1週間、しっかり準備していきたいと思います。

 


それでは、このへんで