【大学入試】4年目の大学入学共通テストを振り返る…自信をもって行きたいところへ出願を! | 灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

兵庫県・大阪府にある学習塾です。(西宮市・芦屋市・宝塚市・神戸市・豊中市)
◆1968年の創設以来、お子様の考える力を育てる思考教育を実践しています。
◆小学1年生から高校3年生までを対象としています。

豊中校担当の杉谷です。



中学入試はほぼ終わり、ようやく私たちのドキドキも落ち着きました…喜びのお裾分けもたくさんいただきましたおねがい

が、まだまだ入試は続きます。引き続き、彼らからの報告にドキドキする日が待っていますチュー電話


ただ、結果以上にまずは彼らが精一杯やったと思えているかが大切ですニコニコもちろん結果もおおいに気にしていますが、彼らには納得して、やりきったという状態で終わってほしいなと思いますニコニコまぁ灘学習院の勉強の方法はそれも感じやすいものなのかと思います。自分で考えるということはそういう面でもいい効果があります爆笑



中学入試は残すところわずかとなりましたが、今回は4年目を迎えた「大学入学共通テスト」について振り返っていきますウインク

灘学習院高等部の子たちもほとんどが受験したとのことで、今年はどうだったのだろう…と気になるところですが、いろいろなニュースよりピックアップしてお伝えします上差し



志願者数は…

全体で49万1914人で、昨年より2万667人減となり、50万人を下回ったのは1992年の32年ぶりとのこと。1990年に共通一次からセンター試験に変わり、私立大の入試にも活用できるようになったことから志願者数が上昇をつづけ、少子化時代に突入しても50万人というラインは維持されてきましたが、さすがに減少傾向となりました。

うち、現役生は41万9534人で、全高校3年生のうちの45.2%、浪人生は6万8220人で前年からは3440人のマイナスで大きくは変わらずで、現役志向が強くなってきているとは言われていますが、昨年に関しては浪人して行きたいところへ…という考えも相当数あったと考えられますウインク

出題内容は…
昨年と同様の形式で、共通テスト導入4年目となり内容は安定してきています。知識の活用、運用、図やグラフの読み取り、分析、長めの文章や初見の資料への対応といったところが今年も、そして次年度以降も求められるものと見られます。
一部にはこういった内容に否定的な意見も見られます(特に新しいものを受け入れることが苦手な人には)が、今の学習指導要領が求めるものにはかなり合致しています。よって、学習指導要領の方針が変わらない限りはこの出題傾向が続くでしょう。


平均点、難易度は…
主な科目の平均点は以下のとおりです。(河合塾発表による)
※昨年のものは大学入試センター発表のもの

数1・A 53/100 昨年55.65
数2・B 59/100 昨年61.48
物理 62/100 昨年63.39
化学 53/100 昨年54.01
生物 55/100 昨年48.46
地学 50/100 昨年49.85
英語R 53/100 昨年53.81
英語L 67/100 昨年62.35
国語 118/200 昨年105.74
世界史B 61/100 昨年58.43
日本史B 57/100 昨年59.75
地理B 65/100 昨年60.46
現代社会 59/100 昨年59.46

出題内容同様、難易度も安定してきており、平均点も大きく変わったところはなく、過去問をしっかり練習していれば、想定の点数は取れたのではと思われます。
その中で、国語は今回は、出題の国語が取り組みやすかったと見られ平均点も上がると見られています。

話題となったのは英語R(リーディング)で、センター試験時代最後の20年が出題全単語数約2800語だったところから共通テスト元年の21年には約3900語と大幅に増加、さらに昨年は約4500語で今年は約4900語。20年から今年で単語量としては約1.8倍とどんどん増加の傾向で、受験生からは「時間が足りない〜」と悲鳴に近い声が上がっていますが、平均点ベースで見ると大きくは変わりません。単語量では平均点や個々の点差に大きくは影響していないことから今後も最低は今年の単語量は確保され、さらには個々の点差に影響与えるものとして単語量よりも単語自体の難しさの方が重要なものになるかと見られます。より英検の準1級などの力がものを言う内容に近づいてくるのではなきでしょうか。あくまで予想です…


④全国的な受験率
各科目ごとに受験率が異なりますが例年いちばん多いのが英語Rで今年も91.3%でした。
その英語Rの受験率をもとに都道府県別の受験率を見てみると、神奈川・東京・埼玉・千葉・北海道・京都で90%を割っていて、特に首都圏は顕著でおそらく内部進学等により年内で合格を決めてしまっている子が多かったのではと思われます。そういう時代になっているということですかね。せめて年明けまでは頑張ってほしいな…とは思いますけどね。もちろん、他に学ぶことがあるならいいことですが…
ちなみに受験率が最も高かったのは宮崎県で97.3%、被災地で心配される石川は94.3%と全国平均より高かったそうです。


ということで、今年の共通テストを振り返ってみました。
ここからは各大学への出願となりますが、平均点から考えると強気の出願になってくるかと予想されます。ただ、一方で来年度より新学習指導要領のもとでの共通テストとなり、情報が加わるなど浪人生にはいろいろと気になることも多いので、安全志向になるという見方もあります。

数字は気になるところではありますが、その先のことも考えれば行きたいところ、学びたいことが実現できるところに出願してほしいと思います。後悔先に立たず、後悔後を絶たず…
後悔のない思い切った挑戦をと願っております。

また「うちの子はまだ先だし…」と思っている小中学生の保護者さんにとってもあっという間にやってきます。私もまだまだ少年の心を持っていますが、気がつけばオッサンになっていますガーンそう、本当にあっという間です上差し
ですので、今のうちから思考力を問われるテストに対応するべく、彼らにそのような勉強に取り組むような環境を作ってあげていきましょうウインク