豊中校担当の杉谷です。
10月も後半になり、いよいよ私の大好きなプロ野球の今シーズンも大詰めとなり、残すは日本シリーズのみとなりました
今年はご存じのとおり、関西が大盛り上がり
CSを順当に勝ち上がった阪神タイガースとオリックスバファローズの「関西ダービー」または電車ファン的には「阪神なんば線シリーズ」となりました
阪神なんば線シリーズにちなみ、阪神電車は早速記念乗車券なるものを作って販売してましたが、ファンにとってはたまらない代物でしょう
私は電車好きではあります。しかし、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが大阪出身ながら生粋の巨人ファン関西がこれだけ盛り上がる中、さらには甲子園まで徒歩圏内に住みながら…
ですが、この記念乗車券には購買意欲は出ませんでした…我がジャイアンツのあっけないシーズン終了が余計に思い出されますので…
次年度こそは近所の甲子園で我がジャイアンツの勝ち試合をしこたま見ることができればと願っております
ところで、先ほど出てきた「関西ダービー」という言葉。いろいろなスポーツの試合でも「◯◯ダービー」と聞かれますが、そもそもこな「ダービー」って??
なんて、疑問に思われているのでは…いや、気にもしてなかったわ、という人の方が多いかもしれませんが
過去に競馬好きの人が、
「ダービーといえば、競馬では格式の高いレースなんだ!簡単に◯◯ダービーだなんて、名乗ってくれるな」
と言っているのを聞いたこともありますが、「◯◯ダービー」の「ダービー」は正式には「ダービーマッチ」といい、語源はイングランドの工業都市ダービーが由来で、街を二分するフットボールチームの試合があったことがきっかけで、現在ではよく、同じ地域に本拠地を持つチーム同士の試合のことを指します。日本のサッカーJリーグで、ガンバ大阪vsセレッソ大阪なら「大阪ダービー」なんていわれます
一方、競馬のダービーはイギリスの名家の1つのことを指し、第12代のダービー卿が創設した若馬たちの中から繁殖に最も良いとされるものを選ぶためのレースのことを指します
例えば、野球で投手の最多勝争いのことを「ハーラーダービー」、ホームラン王争いのことを「ホームランダービー」なんて言いますが、このダービーは競馬のダービーが由来となります
なお、日本の競馬の「ダービー」は通称であり正式には「東京優駿(日本ダービー)」とよばれ、イギリスのダービーと条件等が類似したレースとなっており、これは世界各地の競馬で同様に名付けられています
話を今回のプロ野球の日本シリーズに戻しますと、「関西ダービー」となるのが実に59年ぶりだとか。もちろん私はこの世にまだ存在しておりませんそんな半世紀以上もなかったことですから、盛り上がるのは必然なのかもしれません
巨人ファンで、もう今シーズンを終えた私ですが、まぁ今シーズンを終えたからこそ冷静に59年ぶりに盛り上がる「関西ダービー」を見ることができるのですが、そんな私が注目する1人が阪神タイガースの近本光司選手
今シーズンは敵チームとして「ヤラれたわ〜」という感想しかないのですが、私は今年で5年目の彼を1年目から気にしてみていました。理由はコメントなどを聞くと聞かれたことに的確に答え、さらには「よく考えているなぁ」と思わされることが何度かあったからです
いくつかある中で1つ紹介させていただくと、1年目のシーズンを終え、新人として大活躍しましたが、残念ながら新人王は同じ年にブレイクした「村神様」ことヤクルトの村上宗隆選手が獲得しましたが、近本選手も1年目ながら盗塁王を獲得しました。相手に研究される中、今年も獲得していましたから、彼も進化し考えてるのだろうなということもよくわかります
そんな彼が1年目のシーズンを終えて、テレビの取材に答えていたときに、
「盗塁をするときにいちばん大切なことはなんですか」
という質問がありました。予想される答えとしては、スタートの一歩目やリードの歩数、走る場所や姿勢など技術的なことが考えられそうですが、近本選手の答えは、
「走ろうという勇気ですね」
とのことでした
予想とは違いましたが、なるほどとも思わされました
失敗を恐れず挑戦するということになるのでしょうか。ごもっともだと思ったと同時に、現在の教育の場面で大切なことのようにも思いました
難しい問題にであったときに何も書かない子が多いように感じています。これは失敗を許さない、または失敗を責め立てる今の日本の教育に原因があるように思います。
特に記述式の問題であれば、どれだけ的外れの可能性があろうが、まずは何か書くことから始めないと「空欄」のままでは何も進みません。多少トンチンカンでも、何か書くことで私たちもどこから伝えていく必要があるのかも理解できますし、彼らも記述に抵抗感が少なくなってきます。その積み重ねがいつか正解へと結びついていきます。
さらには、勇気がなければ、現状の自分にあった問題にしか対応できなくなってしまいます。ですが、勉強の本来の目的の1つに「できないことをできるようになる」というものがあると思います。そのためには「できないものに失敗を恐れず挑戦する」ことが欠かせません。そう、勇気を持って、です
もちろん、すぐにはできるようにはならないでしょうが、できるようになるための「最初の第一歩」であることは間違いありません。まずは挑戦する「勇気」を大切にしてもらいたいものです。
いろいろな分野で大活躍している人ほど「失敗の大切さ」を説いています。子どもたちに私も思いきって難題にぶつかれる環境を作ってあげられているかどうか…近本選手の言葉から改めて考えさせられ、見つめなおしてみたいと思いました
もう1つ日本のプロ野球、そして盗塁に関しての言葉で、通算盗塁数の日本記録を今後塗り替えられることはないだろうというレベルで保持している「世界の盗塁王」こと福本豊選手(現・解説者)のコメントを紹介します。
彼のコメントは知る人ぞ知る「名言(迷言?)」を多く残していますが、その中の1つで、
「盗塁する上で必要なことは?」
と問われたときのコメントが、
「まず塁に出ることやね」
ごもっともです…
ですが、これもまた勉強、思考にも必要なことで、まず机に向かわなければ、問題に立ち向かわなければ難題を解くことはできません。スタートラインにも立たずにいい点数を…無理ですね
ぜひ子どもたちにも「まず塁に出る」がごとく、「まず問題に向かって」もらいたいものですし、そこから彼らを応援していけたら、そしてご家庭では応援してもらえたらありがたいです
近本選手も登場する「関西ダービー」こと阪神タイガースvsオリックスバファローズ
の日本シリーズは28日㈯より開幕
彼らの考えたプレーに注目しましょう
まぁ来年こそは東京ドームで日本シリーズをやってもらいたいものですがね…