【中学入試】2023年度中学入試出願結果(中編) | 灘学習院のブログ 日本一の塾をめざして

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兵庫県・大阪府にある学習塾です。(西宮市・芦屋市・宝塚市・神戸市・豊中市)
◆1968年の創設以来、お子様の考える力を育てる思考教育を実践しています。
◆小学1年生から高校3年生までを対象としています。

豊中校担当の杉谷です。



大変ご無沙汰しております。

受験にある程度の目処がついて、担当する豊中校の新年度のクラス準備にも目処がついてきたので、また少しずつブログに登場していきます。



1月から始まった入試シーズンも残すは大学入試の国公立、そして高校入試の公立のみとなりました。


まだまだ灘学習院受験生にとって、あともうひと頑張りが求められるところですが、半数以上の入試が終わっています。

結果についてはもちろん気になるところですが、それ以上に灘学習院受験生たちの頑張り、そしてそれを見守るご家庭の方には頭の下がる思いです。


他の塾の受験生が頑張っていない…とはもちろん言いませんが、灘学習院受験生はまず諦めない心が本当に素晴らしいと思わされますし、さらには世間的にはまだまだマイノリティーです。そんな中でもやってきたことを信じて受験に臨む。それだけでも本当に力強さを感じますし、成長も実感します。

灘学習院で受験を迎えた…それだけでも将来に大きな財産になることと思います。ぜひ、自信にしてこれからの未来を明るく輝かせてほしいなと思います。



ということで、前置きが長くなりましたが、今回は2023年度中学入試出願結果(中編)として、今年度の特徴的な数字をいくつか取り上げていきます。


各校で入試回数も違い、コース制などもあり、比較しやすい数字がなかなかありませんので、今回は各校の「のべ志願者数」(受験者数ではなく)を用いて、昨年度、一昨年度との違いなどから見ていきたいと思います。


※各校の総志願者数を、

「2023年度 ← 2022年度 ← 2021年度」

の順で表記します。


開明(入試回数4回)

2038 ← 1580 ← 1126


2022年より入試回数が1回増えて4回となったこともあり、昨年度は大きく上昇しましたが、今年度は入試回数は変わらなかったにも関わらず、また大きく上昇。単純に人気が高くなったと見てもいいでしょう。

そのポイントとして私が考えるのは、


①複数回の受験により、後の日程でも合格できる可能性が高く、第1志望とする人が確実に複数回出願している。

②京大の特色入試の実績が今年度も1位と非常に高く、一般入試も含めた京大合格者数がここ数年安定して高くなっている。


という点です。

特に②に関しては数年前に雑誌等で「開明ショック」などと呼ばれた状況を保つことができている点が大きいようです。



須磨学園(入試回数3回)

1025 ← 1172 ← 1494

夙川(入試回数3回)

814 ← 950 ← 1123


同じ学校法人(須磨学園)が運営するこの2校。2年間で大幅に志願者数は激減しておりますが、これは人気が落ちたわけではなく、多く集まり過ぎた生徒数を抑制しようとした結果と考えられます。よって、簡単になった…ではなく、難易度は保たれたまま、夙川に関しては難しくなったままで、明らかに届かないと思われる層がそもそも受験しなくなっただけで、厳しい戦いには変わりなかった今年度だったと思われます。



帝塚山学院(入試回数4回)

1279 ← 1469 ← 1344


今年度は過去3年で最少となりましたが、大阪の女子校の志願者数は1位をキープ。関学コースによる内部進学の需要、国公立実績もあり、現在注目の「探究」的な学び方にいち早く対応した「創究講座」なども評価され、今年度は昨年度までの難易度上昇による敬遠と捉えることができるでしょう。

多彩な夢や目標を持った子たちが集まる環境が魅力で今後もしばらくは今のレベルが維持されそうです。



追手門学院(入試回数4回)

212 ← 153 ← 126


新校舎に移転後、徐々に人気となってきており、さらには高等部の実積上昇にも引っ張られていましたが、大きく舵をきった「探究」型の取り組みや生徒はもちろん、教師も自宅でも考える時間をということで「土曜休み」を導入。そのあたりの評価も志願者数にあらわれてきており、入試レベルとしては一段高くなったと言うことは間違いないでしょう。



関大中等部(入試回数2回)

571 ← 370 ← 330

関大第一(入試回数1回)

516 ← 465 ← 473


この2校は同じ関大系列の附属校で、片方の志願者数が増えれば片方の志願者数が減るという状況を1年ごとにその立場を入れ替え続けてきて「隔年現象」なんて呼ばれることもありましたが、今年は2校とも志願者増となりました。関大系列の人気がさらに高くなったことを裏付ける結果となっています。



百合学院(入試回数3回)

119 ← 87 ← 80


もともとの数字が大きくないのでわかりにくいところはありますが、今年の志願者増はそれなりの支持を得ることができたことによるものではと思われます。「探究」型の取り組みもあり、国公立大学への実績も伸ばしつつあり、注目の学校ではありましたが、その結果が少しずつ評価されてきていることにもつながっているかと考えられます。



特徴的な動向が見られたところを取り上げてみましたが、近日(後編)といたしまして、あともう少し取り上げてみたいと思います。



ただし、こちらで取り上げる内容は「参考」までで、実際に志望校を選ぶときには、是非学校を自分の目でたしかめ、そして「この学校に行きたい!」という思いの持てるところを探してもらいたいと思います。

受験も最後は心であり、気持ちの勝負となります。ぜひその気持ちでは負けることのないよう、本当に行きたい学校を見つけてください。



まだ受験の残る中学生、そして高校生。

どうか気持ちは強く持ち続け、最後まで諦めずに頑張りぬいてください。

灘学習院で粘り強く考えることができた君たちなら十分に戦えます。



「絶対、大丈夫!」グーグーグー