松本行き ③ | ナックリンの部屋

ナックリンの部屋

日々のちょっとした出来事や思ったことなどを、気ままに綴るブログです。

ここには松本出身のアーティスト草間彌生の常設展があり、
あらゆるところに彼女の作品やドット柄が使われています。





館内で唯一撮影OKな作品。




自販機もドット柄。







水面の底に並ぶ石もドットをイメージしてるのでしょうか。



本物のアーティストとは、
生命の奥底から、魂から湧き出すものを持っている人。
それを表現せずにはいられないし、
表現することが生きることそのものの人。
彼女の場合は湧き出すなんて生易しいものではなくて、
噴出するという言葉が相応しいかもしれません。
心、いえ命の中に、
そういうマグマのようなものを持っているかどうか。
湧き上がってくる泉を持っているかどうか。
それが表現者にとっては大切なことのような気がします。
そういうものを持たずして、
安易にアーティストやクリエイターを気取ることなど、
本当は恥ずかしくて出来ないことなのだと、
彼女を見ていると思わせられます。

彼女は植物が話しかけてくると言います。
もちろん植物だけではなくあらゆる存在が語りかけてきて、
常人では感受することの出来ないものを受信してしまう、
狂気と背中合わせの感受性を持ち合わせているのでしょう。
常人には見えないものを見て、
常人には感じられないものを否応なしに感じることは、
苦痛や恐怖ですらあるかもしれません。
日常生活には不自由さと不都合をもたらすでしょう。
自らの内から湧き出してくるものと、
自らの中になだれ込んでくるものとの狭間から生まれる作品たち。

彼女の作品からは、
本物だからこそ与えられる癒しと愛が伝わってきます。
同時に彼女の感じている混沌とした恐怖も伝わってきて、
胸がドキドキするんです。
小さい頃に、
「宇宙の果てはどこなんだろう?
存在するってなんなんだろう?」
と考えると怖くてたまらなくなったあの感じにも似ています。
この世に間違って生まれてきてしまったような拭えない感覚。

美術館には外国人の来館者がとても多かったです。
お土産はいつものクリアファイルなど。