「何度もオーデションに落ちて、心が折れそうになった。
しかし、使命があるから大きな苦しみがあるのだと諦めずに挑戦し、
ついに世界最高峰のオーケストラとして知られる、
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリニストとして入団」
彼女は同じ信仰を持つ同志です。
蓮が泥の中から立ち上がって花を咲かすように、
人間も深い苦しみや悲しみの泥の中から立ち上がり、
必ず美しい花を咲かせることができます。
苦しみも悲しみも、幸福という花を咲かせるための大切な土壌であり、
その土壌なしに咲いた花は誰も感動させる事はできないでしょう。
人は時に、自分が泳いでいるのか溺れているのかさえ分からなくなる様な、
深い苦しみと迷いの中にいる様に感じることがあります。
こんな事をしていて何の意味があるのだろうか、
もうやめた方がいいのかな、
手を離してしまったらどんなにか楽だろう・・・。
頭から水をぶっかけられる様な想いを何度もしてまで、
それでもここにいることに一体何の意味があるのだろう?と。
それは自分の打ち込んでいるものだったり、対人関係だったり、
何よりも自分自身との闘いだったり人夫々でしょう。
多くの人は苦しみや困難からは逃げ、煩わしい事からは簡単に手を離します。
「そんなもんだよ」「別にいいんじゃない?」「もういいよ」と。
それを誰も責めたりしないし、穏やかな生活が待っているでしょう。
むしろそういう人を世間は、付き合いやすく良い人だとさえ評価するでしょう。
でも、この信仰はそこで諦めるなと教えます。
苦しみが大きいのは使命のある証拠だ、逃げずに成長しろと。
この信仰は愚かな親の様に甘えさせてもくれないし、
「辛かったらやめていいよ」と優しく無責任に抱いてもくれません。
「悪いのは向こうだよねー」とも言ってくれません。
耳ざわりの良い言葉や雰囲気で酔わせたり、
善人であるかのような良い気分にもしてくれません。
カッコつけさせてくれないんです。
厳父の様につき放し、丸裸にして崖から突き落としてきます。
ドSです(笑)。
でも、誰よりも真摯に自分と向き合ってくれます。
この信仰は「風」のようだと思う事があります。
人は、自分ではどうする事もできないほど、
気持ちが切れてしまいそうになることがあります。
そんな時にこの信仰は励ましの風を送ってくれます。
水を何度もかけられて、すっかり消えてしまったかに見える炎。
その風は湿ってしまった薪を再び一緒に乾かしてくれ、
奥の方に辛うじて消えずに残っている熾き火に空気を送り、
再び炎を燃え上がらせる力を与えてくれます。
ベルリンフィルは昔から大好きですが、
彼女のいるベルリンフィルはもっと好きになりました![]()
苦悩を突き抜けて輝いた人だから、人に勇気を与えることができるのです。
もしも彼女のコンサートが日本であったら絶対に行きたいです。
