久々にレンタルDVDを借りてきました
私の大好きなアメリカの心霊捜査官のドラマ
や、
ふと観てみたくなった『蝉しぐれ』も借りてきました。
最近の時代劇映画はいいものが多いです。
『たそがれ清兵衛』では、
私の故郷の武家屋敷がロケに使われたりしていて、
そういうのを観る楽しみもあります![]()
『蝉しぐれ』はとてもいい映画ですが、
観ているのが苦しくなるほど切ないですね。
文四郎とふくのお互いを想う気持ちが痛いほど伝わってきます。
ふくが殿様の側室として子供を産んだということを聞き、
やけっぱちになって女性を買うものの、
やはりふくへの想いからその女性を抱く事が出来ない文四郎。
久しぶりに再会した時に、ふくが文四郎に
「お子は?」と訊き、独り身だと知った時の彼女の顔の輝き。
どちらの気持ちもよく分かります。
そして20年あまりの時を経て、仏門に入るふくとの今生の別れとなる場面。
再びふくは文四郎に「お子は?」と訊きます。
しかし今度は「二人おります」と答える文四郎。
それを聞いたふくの何とも言えない切ない表情からは、
心のきしむ音まで聞こえてくるようでした。
今からでは想像も出来ないような社会制度の中では、
どうする事も出来なかったことなのかもしれません。
文四郎も結局は他の女性と結婚しました。
武家にとって後継ぎがいない事は致命的な事。
いつまでも独り身でいる事は許されなかったでしょう。
人はどんなに好きで想いが叶わぬ相手がいたとしても、
その恋のためだけに生きるものではありません。
自分の人生の目標、仕事、生活、立場がありますから。
現代ですら、恋愛と結婚は違うことの方が多いのかもしれません。
もちろん、本当に好きな人と結婚する幸せな人もいるでしょうが。
その人の事を想うだけで泣けるほど好きであっても、
人は時の流れの中で、縁あって他の人と結婚するものです。
どんなに好きであっても、
その想いを口にするわけにはいかない事もありますし。
ふくと文四郎は添い遂げることは叶いませんでした。
でも、お互いを想う気持ちは分かり合っていたのですから、
ある意味では幸せだったと思いますよ。
まだ観ていない方には、是非観て欲しい映画です