ハドソン&レックス~セントジョンズ警察シェパード犬刑事 第10話「悪夢のギャラリー」/ ART OF DARKNESS

 

セントジョンズ署関係
チャーリー・ハドソン 主人公。レックスのバディー
レックス 賢いジャーマンシェパード刑事
サラ 鑑識(監察医)の女性。本作のヒロインポジ。
ジェシー パソコンを駆使、場所の特定、人物照会、ビデオカメラ解析など行う。(ITスペシャリスト)オフィシャルハッカー?
ジョー ハドソンのチームの責任者。

ゲスト
ジョシュア 画廊のオーナー。今回の被害者。
クロエ ジョシュアの助手
フェニックス 事件の日画廊から持ち去られた彫刻の作者。新進気鋭。
ヴェロニカ 画廊の後援者。事件現場から持ち去られた彫刻の所有者。顔の「工事」=ボトックスがうまくいって、20年前の写真と変わらない姿でサラを驚かす。
フレデリック フェニックスのアシスタント
ヒュー 6か月前までジョシュアの公私共のパートナーだった


本日の英語

セントジョンズ署でヴェロニカに接触する方法を探るジョーの言葉
They told me not to hold my breath.
(they=MI6イギリスの諜報機関007のいるところ)期待するなってことだよ。
Let me try to cut through the red tape.
何とか打開策を打ち出して切り抜けてみるよ。red tapeとは不必要に時間がかかるお役所仕事のたとえ。
レックスが画廊にあったフェニックスのオブジェのレプリカを見て反応したとき
Charlie:  Something got his attention.  What have you got, buddy? It's a Trojan Horse. Or a Trojan, whatever this is supposed to be.
(何かに反応している。何かあるのか、相棒・・・。トロイの木馬、トロイアの、何であれこれはおそらくそういうことだな)
Chloe:  What are you talking about?
(何がおっしゃりたいの?)
Charlie:  This is how the killer suddenly appeared in a locked room.  He came in with the art.
(こうやって容疑者は鍵がかかった部屋に突然現れたんだ。彼はこのオブジェの中に入っていたんだ。)
容疑者が出ていく映像しか防犯システムに映っていなかった理由を理解した瞬間。

トロイアの木馬について 古代ギリシャ時代の寓話。木でできており、中に人が隠れることができるようになっていた巨大な木馬。トロイア戦争でギリシャ軍がトロイア打破のため、将軍たちが木馬の中に潜んでトロイアを油断させ、隙をついて木馬の中から将軍たちが出てくる。彼らの号令で一気にギリシャ軍がトロイアを滅ぼしたと伝えられる。油断禁物。

オブジェの土台に容疑者が隠れていたことがわかったときのチャーリーとジェシーの会話。
Jesse:  How did the killer go so long without peeing? 
(どうやって容疑者はトイレもいかずに潜んでられたんだろう。)
Charlie:  Well, I'll be sure to ask him when I bring him in.
(容疑者を連行するときに聞いてみるよ。)
オブジェの中に潜んでいたフレデリックを逮捕するときのチャーリーの一言。(二言)
Good thing you like cramped spaces.
(窮屈な場所が好きでよかったな)
You're going to love your jail cell.
(檻の中もすぐ気に入るさ)
このあとレックスが一吠え。(うまい!座布団一枚!という感じかな)
真犯人とチャーリーのやりとり。
True Culprit:  I just wanted a change in my life.
(人生を変えたかっただけ。)
Charlie: I think you're about to get your wish.
(夢がかなおうとしているな)→皮肉。本当に人生が大きく変わった瞬間。=牢獄

 

以下ネタばれ


真夜中のギャラリー。侵入者あり。何かしらの美術品を取って出ていく。警報がなり、警察が駆け付ける。中で男性が血を流して倒れていた。

チャーリー家。レックスが一晩中テレビを見ていたことを叱る。事件の一報。現場に駆け付けるとサラが鑑識を始めていた。首をきられていたことが致命傷となり、殺害されていた。被害は彫刻が一つ消えているということ。トイレでレックスが反応。チャーリーがタンクを調べると中の水が赤く染まっていて、凶器とみられるカッターナイフを発見した。

ジョシュアの助手(ダジャレではありません)クロエを聴取。持ち去られた彫刻は新進気鋭の作家フェニックスの作品だという。所有者は画廊の後援者でもある、ヴェロニカ。ジョシュアはヴェロニカに振り回されているところがあり、バルキア展をやるはずが今回急にフェニックスに変更されたという。カッターに見覚えがないか質問すると、カッターは包装の開封などに普通に使っていると話した。

セントジョンズ警察署。ジェシーが防犯カメラを解析ジョシュが8時に帰ると3時まで動きがなかった。少なくとも24時間以内には犯人の侵入する映像がなく、出ていく姿しか映っていなかった。窓から侵入するにも警報が鳴るはずなので不可能である。犯人がバイクで逃げる姿が1ブロック先のCCTVに映っていた。死亡時間はクロエにメールを送っているので、午後10時頃だと思われる。ヴェロニカに話を聴きたいが、裕福なイギリス人で弁護団が付いているので、簡単ではないと思われる。表に出ず写真も撮らせないので伝説的な存在になっている。

チャーリーとレックスは作者のフェニックスに会いに行く。助手のフレデリックがまず対応アシスタントというより、作業員だと言う。フェニックスによるとジョシュアは何度も展示を断っていたが、ヴェロニカのおかげでジョシュアのギャラリーで展示することができたという。ジョシュアはバンクシーのような大物ばかりに注目するが、ヴェロニカは次にくるを発掘しているという。ヴェロニカと連絡取れるのかと尋ねると、今新しい依頼作品に取り組んでいるが、連絡は彼女のからしか来ないという。

サラがスニーカーで出勤、毎朝ランニングしているので、ジェシーもいっしょにどうかと誘う。朝5時に少しためらうジェシー。ジョーがジェシーに保険金詐欺事件に関連した盗品故買商にコンタクトしてヴェロニカとの接点がないか探るように指示。ジェシーはチャーリーを呼び止め、犯人の逃走ルートをCCTVで追うと第3ブロックから盗品の彫刻を持っていないことがわかった。

チャーリーとレックスは第1ブロックから第3ブロックまでを調査に行く。レックスは彫刻がゴミ箱に捨てられているのを発見する。チャーリーは偶然居合わせての殺人ではなくジョシュアこそが本当のターゲットだったのではと推測する。

クロエに事情を聴く。クロエの携帯は事件後鳴りっぱなしだということ。おしゃれなアーティスていっくなカバーを付けている。ジョシュアについてもっと詳しく聞く。ジョシュアは画廊経営一筋だった。敵がいなかったかを問うと、思いつくのははヒュー・リードぐらいだという。
6か月前まで公私共パートナーだった。何がおこったのかはしらないが、ヒューは人を傷つけるような人には思えないという。

チャーリーとレックスはヒューを訪ねる。ヒューは二人の関係が破綻してからは一度も話していないと言う。ヒューはヴェロニカが原因で一方的に捨てられたと言った。どんな画廊経営者も彼女の支援を欲しく思っている。ジョシュアはなんとか彼女のコレクションに近づくために彼女の気まぐれに応じるように経営しなければならなくなった。ヒューが意を唱えると彼から関係を断たれた。ヒューはヴェロニカの影響力でブラックリストにのり新しい画廊も閉鎖しほとんど破産状態だと言った。ヴェロニカは殺人をするかとたずねると、やりかねない的な話になった。

ジェシーはサラとランニングをしたが筋肉痛である。今夜オークションがあるのできっとそこに行けば彼女は現れるだろうとジェシーは話す。サラを連れてオークション会場に向かう。ヴェロニカのコレクションが出品された。フェニックスの作品だ。チャーリ―達は危うく落札するところだった。ヴェロニカは現れない。結局作品は700,000ドルという高価で落札された。そこにヴェロニカが現れる。事情を聴くとジョシュアを尊敬している。ヒューは勝手に恋敵だと妄想してた。フェニックスに興味があると言っても画廊に置くことを拒まれたから影響力を駆使したと言った。そこにヒューが乗り込んでヴェロニカへの恨み言を叫ぶがレックスが阻む。チャーリーがヒューに話を聴く。ヒューは自分の人生まで破滅させた理由が知りたかったと供述した。その答えはきょうは出ないとヒューを諭して帰宅させた。

チャーリーはホテルで冷蔵庫からランプフィッシュのキャビアを取り出しレックスと二人で食べる。相変わらずレックスは自分の好きな番組をチャーリーにせがむ。(ここで二人が見ている番組に既視感。ウィーン版レックスのような気がする。ベック刑事が線路で倒れて電車にひかれそうになっているところを助けるためにレックスが電車を止める場面?)

翌朝ホテルを出ると、ヴェロニカとヒューが仲良さそうにしている場面をチャーリーとサラが目撃。ヴェロニカに事情を尋ねる。ヒューがいいビジネスの話を持ってきたージョシュアの画廊を彼が引き継ぐという話。彼の画廊には思い入れがあるからいい話だと思ったと言った。ヴェロニカには何の利益にもならないので、ジョシュアを殺害することはないだろうとチャーリーは思う。

フェニックスの工房を訪れるチャーリーとレックス。画廊にあった彫像と同じものが工房にあった。フェニックスは両方とも全く同じオブジェだと主張するが、チャーリーは土台の大きさの違いを見逃さなかった。画廊でそのオブジェを見ると明らかに土台が大きかった。「トロイの木馬」のようにこの土台に潜んで画廊の中に侵入したのだった。主に超高価な作品を展示してある部屋のとある作品にレックスが反応。300万円ほどする作品だ。チャーリーが樹脂のにおいがすると主張。クロエが作品の裏を見るとついているはずの来歴が書かれていなかった=贋作だと判明した。

署での分析で絵具に樹脂を混ぜると経年変化に見えるということがわかった。贋作交換するときに運悪く居合わせたのかいずれにせよフェニックスには確固としたアリバイがあるが、オブジェを作ったのは彼なので関係していたに違いない。

チャーリーとレックスはフェニックスから事情を聴く。フェニックスはオブジェの出入り口については全く知らない。自分はデザインするだけで実際に作りあげたのはフレデリックだと。(それでも自分の作品だとフェニックスは言い張るが。)フレデリックは作品の搬入日病気で休んでいた。察知したフレデリックは逃亡を図るが、チャーリーの車が先回りしてスリップ、捕まる。

フレデリックは自分は殺していないという。オブジェの中はフレデリックの指紋とDNAが検出されている。この計画は誰が思いついたのかを追及するとヒューだと言う。高価な絵を盗み、同時に自分の元カレのジョシュアに小さな復讐を果たすという計画だった。ジョシュアは念のため拳銃を持っていたからそれを使うはずだろうと・・・。物音を聞いていないかという問いには、イヤホンで音楽を聴いていたので分からなかったという。(ここまでは怪しさMaxな供述ですが)自分がやったことは絵画を盗み、贋作を置いてくることだったと供述した。ヒューは本物の売値の15%をフレデリックに渡すと約束していた。フレデリックはそれを元手に自分の工房を持ちフェニックスよりはるかに立派なアーティストになるつもりだったと供述した。殺人犯には見果てぬ夢だとチャーリーが言うと、フレデリックは自分ではないと強く主張した。ヒューが自分を嵌めたのではないかというが、フレデリック以外ヒューの侵入した形跡はなく、不利な状況だった。フレデリックは自分が見た最初からジョシュアは床で死んでいたと主張する。今絵画と銃はヒューの手許にあり、ロシア人の盗品故買商に今晩売る予定だと供述した。

セントジョンズの港、ジェシーがモニターしていると怪しい船が接岸しようとしているとチャーリーに伝える。ジョーがフレデリックの供述どおりバッグと銃を押収したが、絵画はなかった。船は6分後に桟橋に到着するとジェシー。ヒューを発見。たまたま警察のパトカーが近くを通りかかる。ヒューは警戒し誰かに電話、取引中止を告げる。証拠の絵画を捨てる前にレックスが確保。

ヒューの取り調べ。自分は殺していない。成功してよりを戻したかった。フレデリックを使ったのは、彼に才能があったから。あの夜も必死にバイヤーを探していたが見つからず、ヴェロニカにコンタクトした。彼女はロシア人を紹介してくれたと供述。フレデリックはヒューが、ヒューはフレデリックがジョシュアを殺害したと思っている。ヒューの銃にはフレデリックの指紋が付いていたので、フレデリックは銃を所持していたと考えられる。

もう一度映像を見直すチャーリーとジェシー。ジェシーは一日で音を上げてもうサラと走っていないようだ。入口のドアにロックをするクロエの映像を静止するとチャーリーはあることに気付く。ズボンのポケットからスマホがのぞいているが、そのスマホは彼女のものではなかった。彼女のスマホはサイケデリックな派手なケースに入っていたのをチャーリーは見ていたからだ。

クロエを署に呼ぶ。クロエにズボンのスマホの写真を見せて、それはジョシュアのもので、クロエがジョシュアを殺した後、持ち帰り自分にメールをしたように偽装して、自分が去るときにはまだジョシュアが生きていたと印象付けていた。たまたま窃盗事件が起きたので、クロエはそれを利用していたのだった。動機はジョシュアは横暴な上司で、ジョシュアが推薦したという書類を偽造し、美術館での学芸員の仕事に就こうとしていたのだった。偽造書類がバレ、ジョシュアは激怒、美術館にも連絡して、この業界にもいれないようにすると言った。気づくと衝動的にカッターを握って、ジョシュアを殺していた。

ジェシーをサラが探している。チャーリーはジェシーが走るのが嫌でサラから隠れていると暴露。ジョーが窃盗と殺人を解決したことを褒める。ただホテルのキャビア代が高価だと・・。チャーリーはレックスに罪をなすりつけた。(本当は自分も食べて、レックスにも与え共犯にしていた)サラが小声で「美味しかった?」と尋ねると「うまかった」と答える。

ジェシーがロシア人の船の衛星画像を手に入れる。デッキに映っていたのはヴェロニカだった。ロシア人はだれもおらず、彼女と関係のある欧州の会社の船であったことが判明。ロシア人を装って盗品故買をしている模様。ジョーはインターポールに報告すると述べた。(ヴェロニカの悪運も尽きるかな)

チャーリーはレックスに早く寝るように言った。翌朝サラのランニングにチャーリーとレックスが付き合った。心なしかチャーリーはうれしそう。

 

感想

画廊のオーナーはゲイだったのですね。最近多いような気がする。ヴェロニカはすごい。ボトックスで20年間顔の老化を止めていた。(そこかい)フレデリックは才能があるのに実際にはオブジェを作っていないフェニックスにこき使われて悶々としていたのでしょう。オークションでチャーリーとサラがビビりながら声を上げていたのが面白かった。(落札したら大変ですよね。)ジェシーはオタクの鑑。キャビアはチョウザメのものではないようなのでそれほど高価だったのかな?レックスが食べたと罪をなすりつけたが、レックス君冷蔵庫開けるのか?という感じですね。私は審美眼がないので、絵や彫刻の良しあしはわかりませんが。殺人事件の話題性で値が吊り上がるなんてカオスな世界だと思った。

 

今日行ったお店 コスモス ヤオコー カプリチョーザ セリア ニトリ 西友 ウェルシア パシオス もうすぐクリスマス