ヴィンセントが教えてくれたこと | サンタモニカナチョ

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『ヴィンセントが教えてくれたこと(2015)』

原題:St. Vincent



監督 セオドア・メルフィ
製作 ピーター・チャーニン ジェンノ・トッピング セオドア・メルフィ フレッド・ルース
製作総指揮 ボブ・ワインスタイン ハーベイ・ワインスタイン ディラン・セラーズ ドン・チードル G・マック・ブラウン
脚本 セオドア・メルフィ
撮影 ジョン・リドリー


■キャスト
ヴィンセント…ビル・マーレイ
オリバー…ジェイデン・リーベラー
マギー…メリッサ・マッカーシー
Daka…ナオミ・ワッツ


■あらすじ
アルコールとギャンブルが大好きで、ちょっとクセのあるヴィンセント(ビル・マーレイ)は、隣家に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、オリバー(ジェイデン・リーベラー)の世話をすることになる。酒場や競馬場へと連れ回し、ろくでもないことを教え込むヴィンセントに反発するオリバーだったが、嫌われオヤジに隠された真の優しさや心の傷に気付いてから、徐々に二人は心を通わせていき……。


■感想


試写会にて鑑賞。


素直に「良い映画だった!」って久しぶりに思えるくらい素敵な映画でした。
観た後にほっこりできるし、なんといってもヴィンセントが可愛くてたまらない!



冒頭でヴィンセントがどれだけクズ男なのかって演出があるんですが、

窃盗・アル中・ギャンブル・借金…

その年齢になってよくこんなファンキーな生き方が出来るなってくらいの元気なおじいちゃんです。
そんなヴィンセントのお隣に引っ越してきた少年オリヴァーのシッターをすることになるところから物語は広がっていきます。




傍若無人ではあるけれど実は面倒見がよくて優しいヴィンセントに徐々に心を開いていくオリヴァー。
たくさんの悪いことをヴィンセントがから伝授してもらいます。笑




そのくだりが観ているだけで楽しい。

絶妙なでこぼこコンビです。


102分と短い映画であったにも関わらず、ふたりの絆を深める過程や周囲の変化、ヴィンセントとオリヴァーの変化がすごく丁寧に描かれていました。


嫌われ者だけど実はみんなから愛されている役って人によってはただの「嫌われ者」になっちゃうと思うんですが、ビル・マーレイはそんな絶妙な役柄を見事に演じきってました。
むしろクズ男なのに観ていてなぜか嫌な気分にならない。ラストのエンドロールはずっと観てても飽きません。素晴らしい。



体は華奢だけど少し大人びた少年オリヴァーを演じたジェイデン・リーベラーくん。
天使のように可愛いです。ちょいちょい表情が本郷奏多くんにみえた。笑
両親が離婚調停中だったり、新しい学校ではイジメに遭ったり捻くれてしまってもおかしくない境遇なのにとっても素直でイイコ!

子供は空気なんて読まなくてもいいのに、オリヴァーはしっかりと現状を理解していてそれに合わせた振る舞をします。
見ていないようでしっかりと親を見ている子供の眼力恐るべしです。でもそう思わせてしまっている環境が不憫だなとも感じました。


今作品は「疑似家族」がテーマとのことですが、中身を観ていただけるとこの物語ではどういう“在り方”なのかわかると思います。




決して説明的でも押し付けがましい訳でもなくしっかりと着地した“在り方”を見せてくれます。
そこにわたしはすごく感動しました。


伏線も意外にたくさんあるのでそこも注目して欲しいです^^
あと学校の授業のシーンで「聖人」について意見を言い合う場面があるんですが、なかなか哲学的で面白い!


そしてオリヴァーの発言に末恐ろしさを感じます。笑 将来どんな人になるんだろう。。


今年観た映画の中で間違いなくTOP3には入る映画でした。