もらとりあむタマ子 | サンタモニカナチョ

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『もらとりあむタマ子(2013)』

監督 山下敦弘
脚本 向井康介
主題歌 星野源「季節」
撮影 芦澤明子、池内義浩
照明 永田英則、原由巳
美術 安宅紀史
録音・整音 岩丸恒
録音 中村隆匡、小宮元編集 佐藤崇
サウンドロゴデザイン 池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
プロデューサー 齋見泰正、根岸洋之
制作プロダクション マッチポイント
製作 エムオン・エンタテインメント、キングレコード配給 ビターズ・エンド



■キャスト
坂井タマ子…前田敦子
坂井善次(父)…康すおん
仁(中学生)…伊東清矢
坂井啓介…鈴木慶一
坂井よし子…中村久美
曜子…富田靖子



■あらすじ
東京の大学を卒業した23歳のタマ子(前田敦子)は、父親がスポーツ用品店を営む甲府に戻って来る。彼女は特に就職活動をするわけでもなく、ほぼ毎日惰眠をむさぼり、ぐうたらな日々を送っていた。父親に仕事を探せとせっつかれても聞く耳も持たず、たまに起きているときはマンガやゲームに没頭していたが……。





みなさんは、
新作映画を劇場で観てみようと思うきっかけはなんですか?


わたしは断然“監督”で選びます!笑


その中でも山下敦弘監督と三木聡監督は必ず映画館まで足を運ぶファンです。

当たりはずれもやはりありますが、世界観が好きなんです。もしかしたら日常に潜んでるんじゃないかな!?って思わせてくれるリアルさと非日常感のバランスが好きなのです。


もともとはMUSIC ON! TVの季節ごとのステーションIDの企画としてスタートしたタマ子。
もちろんその動画も公開ごとに観ていました。


短い。
シュール。


タマ子の日常の一コマを切り取った数分間をなぜか何度も観てしまうし、「もうちょっと長く観てみたいな」って思っていた矢先、映画化決定です。
と、いっても78分間ほどの作品なので通常の大傑作に比べて短いです。

内容はといいますと、

ぐーたらしてるタマ子の日常を四季ごとに追うスタイルは動画と変わらない安定のゆるさです。

映画化になったからといって別に何も劇的に変わらないし、特別なことも起きない。

なのに、





なのに!!!







面白い。





クスクスと笑いたくなるエピソードがたくさん散らばっていて、何もしないただ食べては寝て、マンガを読んでるタマ子がニュースを観ながら「ダメだな、日本は。」と発言することもおかしくてたまらない。





館内も小さなくすくすがたくさん起こっていて、「あ、同じ笑いのツボだ!」とうれしくもなりました。
平日12時からの回だったのですが、席は半分ほど埋まっており大半が女性の方々でした。

なんだかそんな一体感が生まれるのも不思議でたまりませんが、観終わったあとは、タマ子のことが愛おしく感じるのです。笑
まだ観察したいと思えるのです。





タマ子を演じる前田敦子は、はっきりいって可愛くない。メイクも髪もボサボサ。
なのに、魅入っちゃうのはなぜだろう?






AKBのときからセンターに立っていたけれど、とくに目立とうとするわけではないのに画面に写ると目で追ってしまう。

こじはるのほうが断然可愛いのに、やっぱりみちゃうのはあっちゃん。
可愛いからみちゃうじゃなくて、『何するんだろ?』ってみちゃうのかも。

それがいつしかほっとけない存在になって、みんな応援したくなるのかな?



タマ子も見終わったあとはほっとけない存在になっていて、頑張れーって言いたくなる。


モラトリアムな時期って誰にでもあってもおかしくないと思うし、欲を言えばわたしもそんな時期今ほしい。(笑)
でも生活できなくなるからやらないけど。





クスクス笑えて、何も難しいこと考えずに観られて、見終わったあとに主人公を愛おしいと思える映画なんてなかなかない。

わたしはお父さんの再婚相手?になりそうな女性にお父さんの話をするタマ子、すごくいいなと思った。
それと同時に前田さんの女優としての可能性をすごく感じました。(上から発言すみません)

なんかね、普通なの。
普通に喋ってるのを観察してる感じなの。

アクの強い役よりも普通の人で普通な演技できる方がわたしはすごいと思うし、彼女の強みになるんじゃないかなって思いました。


タマ子もですが、四季折々の風景や食べ物もでてくるのでそこもよかったなーと思います。




観てから結構たつのに、思い出すとあったかい気持ちになれる作品でした。