聞くところによると人口は2,000万人近くになるらしいです。先週3泊4日の行程で、そんな街、中国は上海に総勢8名ほどで出張に行ってきました。
目的は当然、我が町那智勝浦町、そして和歌山県のPRです。人選の妥当性はともかく、ヘタレが当観光協会の代表として一人選ばれて、上海に行きました。
ちなみにこのプロモーションは県が音頭をとったもので、県下の大手ホテルさんや観光施設さん等、一般企業と県がタッグを組みました。
営業相手は現地の旅行エージェントです。説明会やら、エージェントめぐりやらで、かなり忙しい出張となりました。もちろん、ヘタレなりに全力でPRをしてきました...
とまぁ、仕事のことはこれぐらいにして、ヘタレの目に入った上海を二つの出来事を通してご紹介したいと思います。それは、ある意味では洗練されすぎた日本とは一味違った、垢ぬけないながらも、武骨でまっすぐな表情でした。
二日目のマイクロバスの中で面白いシーンが目に飛び込んできました。写真の通り、道路の端に2輪用のレーンがあるところが結構あります。そんな中ある場所で、自転車に乗った中年の女性と左折する車がぶつかりそうになりました。
するとその女性は運転席側に移動して、烈火のごとく怒鳴り始めました。その剣幕たるや、尋常ではありません。
どうやら、ここ上海での交通ルールは『強い者が勝つ』という単純明快なもののようです。直進のときでも、平気で右折車のみならず、バイク、自転車が割り込んできます。
もちろんそれだけではありません。上海の人は愛嬌たっぷりな表情もプレゼントしてくれました。
最後の夜、同行者みんなで日本料理の鉄板飯店に行きました。畳一畳ほどの鉄板一つに一人のコックが付き、それを囲むように10人ほどが座りました。
料理も出尽くし、二次会、という話が出始めた頃、ヘタレが立ち上がると、片言の日本語が話せるレジ係の人が話しかけてきました。
「あなた、この人、可愛いねぇ。」と料理をしてくれたコックの女性を指さしながら言ってるようです。
ヘタレも、いくつか覚えていた中国語を使いながら、そのコックさんが可愛いと応じると、片言の日本語を話すレジの人は、
「この人、あなた好きねぇ、あなた、この人好きねぇ」と言ってきます。
何と、前日とは違う、別の意味で信じられない光景が広がってます。ヘタレは日本ではどんなに頑張っても相手にしてくれるのは良くて蚊か野良犬ぐらいですが、ここでは大違いです。ひょっとすると、ヘタレは上海では???
ヘタレも“その気(?)”になって、コックさんに身振り手振りで白の帽子を取るように言うと、周りに人の“押し”も手伝ってか、照れ笑いをしながら帽子を取ってくれました。すると、横にいた男性のコックさんが新たに参戦です。女性のレジ係の人と一緒になって、握手しろだの、電話番号をきけだの、なぜ明日帰るのか、だの...
とかく日本人は駆け引きを使います。時に白々しく、そして時に難解に。もちろん、これを美徳とする向きもあるでしょうが、ヘタレはむしろ疲れてしまうことが多いのが事実です。そんな中で出逢った上海での様々な小さな出来事は、『“好き(良い)”か“嫌い(悪い)”か“どうでもいい(関係ない)”か』の三択を、過不足なく、まっすぐに表現するものばかりでした。
それは洗練といったものとは相容れない、まっすぐな単刀直入さが支配する世界です。実際問題、これが暴走するとにっちもさっちも行かない状況ともなりえますが、その大雑把こそが矛盾を抱えながら発展をし続ける上海の一つの側面でありながら、それでいて愛嬌たっぷりな仕草も忘れてないところが中国の大きさなのかもしれません。
当然、見えるところだけに依拠することの稚拙さはだれもが知るところですが、そんなことはどこ吹く風で、上海のまっすぐな心意気に、どことなく安堵にも似た親近感を持ちながら、上海を後にしました(ヘタレM)。




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