一人ぼっちよりも孤独なのは、

大勢に囲まれているときの孤独。

愛する人たちに囲まれながら感じる孤独。


どうしようもなく傷ついているとき、寂しいとき、世界中で誰か一人でも、
それに気付いてくれる人がいたら、

あなたは幸せな人だ。


幸せになってください。

特別なことなんて、何も求めていない。

そう思っていたのに、本当は特別ばかりを追いかけている。


幸せはそこら中にあるのに。

遠くにある大きな幸せしか幸せではないような気がしていた。

そうではないのだと、今、この窓から吹き込む秋風が教えてくれる。

この風のにおいをかぐと、不思議と何もかもが愛おしくなる。


いろんな思い出をつれて来る。


たくさんの仲間に囲まれていた時間。

いろんな人に恋していた時間。

前だけを向いて生きていた時間。

立ち止まってばかりいた時間。


たくさんの秋が過ぎて行ったけど、

いつだって、同じにおいのする風が吹いていた。


私の幸せはここにあったんだ。

これから迎える幸せもここにある気がする。
もう、どうしたらいいかなんて分からない。

自分がどんどん小さくなっていく。

そうしていつか私は消えてゆくのだろう。

自分がもっとこんな人間だったならとか、あの時、別の道を選んでいたならなんて、

後から後からそんなどうしようもない思いが込み上げてくる。


~遠くのあなたに~

本当にごめんね。
こんな私で。
本当にごめん。

ちっとも大人になんかなれずに。
いつまでも、なにかに、誰かに頼ってばかり。

大きな口を叩けるほど私は賢くも、偉くもないのに。