今週はこちらを観てきました。
小松菜奈ちゃんが出る作品は気になります。
原作は読んでいません。
●あらすじ
陸上競技に打ち込んできたが、アキレス腱のけがで夢をあきらめざるを得なくなった高校2年生の橘あきら(小松菜奈)。放心状態でファミレスに入った彼女は、店長の近藤正己(大泉洋)から優しい言葉を掛けてもらったことがきっかけで、この店でアルバイトを始めることにする。バツイチ子持ちである上に28歳も年上だと知りながらも、彼女は近藤に心惹(ひ)かれていく。日増しに大きくなる思いを抑え切れなくなったあきらは、ついに近藤に自分の気持ちを伝えるが……。
●結果(★5=満点)
★★★★(4.0)
(まさに雨上がりのような爽やかさ)
●感想
よかったです~♪
17歳女子高生が45歳ファミレス店長に恋・・・
いったいどんな恋愛モノ?と思っていたのですが
恋愛映画というよりも
とても爽やかでステキな青春映画でした。
永井聡監督、
『帝一の國』の監督なんですね。
帰ってから知りました。
あれ大好きだったので
なんか嬉しいです。
ここでいきなり蛇足。
予告で店長が
暴風雨の中吹き飛ばされるシーンが出ていて
楽しみなカットに思えましたが
これは編集されていたもので
実際は違うセリフのあと飛ばされていました。
そして残念なことに
予告の編集の方がよかったな~。
閑話休題、感想に行きますね。
女子高生・あきらは
陸上短距離のエースだったけど
アキレス腱断裂で休部中。
目標を失いやる気が出ない毎日。
そしてファミレスでバイトをしている。
いつもクールな感じ。
悪く言えば目つきが悪いww
そこの店長は客にあやまってばかりの
真面目でさえないバツイチ45歳。
みんなからおじさん扱いされ
バカにされている。
でもあきらは店長が好きなんです。
店長が「クサい」と言われて
着替えたYシャツを匂っちゃうぐらい
ちゃんと好き。
ある日
本人についに告白しますが
やはりこの年の差。
本気にされず。
でもめげずにまた告白。
あきらが店長につめよるシーン
何回もありましたw
でもそのたびに
「答えは言えないよ」と言われる。
ここで
普通の恋愛映画だったら
店長があきらを好きになっちゃう方向なんだろうけど。
そうならずに話が進むところが
このありえない
「年の差の片思い」に共感を覚え・・・
あきらにも店長にも
感情移入ができました。
ここ大事だと思う。
あと大泉洋さんが
おじさんだけど中年中年していない見た目なので
それも大きかった気がします。
実際はこういうビジュアルなんですね。
てっきり少女マンガと思っていたら
ビッグコミックスピリッツ連載なんだ〜!
ところで
あきらが店長を好きになったきっかけは
かつてアキレス腱断裂して
激しく落ち込んでいた時に入ったのが
このファミレスで
店長が優しくしてくれたから。
(手品を披露しびっくり!)
それでこのファミレスで
バイトをすることにしたわけです。
店長はその時のことは
すっかり忘れているので
同じ手品をあきらにして
「あれ?デジャヴ!?」と言っていました。
忘れているから
あきらがどうして
こんな自分を好きになったかわからず
とまどう一方なわけで。
あきらもそのエピソード
店長に伝えればいいのになぁって
思ったけど
伝えたところで
店長の気持ちは変わらないか・・・
あきらは話のノリで
強引に店長とデートにこぎつけます。
でもその前に
バイト先の加瀬先輩に店長が好きなことがバレて
「誰にも言わないから俺とデートして」と言われ
しぶしぶデートすることに。
(教科書に書いた店長と自分の相合傘を観られちゃった!)
加瀬先輩、あきらが気になる存在らしいです。
まかないのサンドイッチに
いつもおまけが付いてハートマークも書いてある。
(当然あきらは全く無視しているけど)
あきら、その加瀬先輩との
デートで着てきた服はこれ(笑)
そしてその後の
店長とのデートで着てたのはこれ。
わかりやすい笑
加瀬先輩=磯村勇斗くんは
朝ドラ「ひよっこ」で知りました。
顔ちっさくてカッコいいですね。
ちなみにバイト仲間にはもう2人若手注目俳優が。
一人目は磯村くんと同じ「ひよっこ」の
松本穂香ちゃん。
auのCMにも出てますね。
「意識高すぎたかすぎくん」
ひよっこの時とは
だいぶイメージが違いますね~。
もう一人は
同級生でバイト仲間、あきらに片思いしているのは
葉山奨之くん。
今「モンテ・クリスト伯」にも出てますが・・・
やっぱり「セトウツミ」が最高!
厨房のシーンや
まかないのシーンなどは
ファミレスの裏側を観ているようで楽しかったです。
あきらは色々うまくいかない自分に嫌気がさし
陸上をすっぱり
やめる決意をしてしまいます。
本当にシューズやユニフォーム捨てていいの?
いいの!!!
でも店長は
あきらの怪我がリハビリをすれば
また走れるようになることを
たまたま出会った
あきらの同級生で陸上部員の
はるか(清野菜名ちゃん)から聞かされます。
菜名ちゃん、
現在の朝ドラ「半分、青い。」にも出演中。
彼女も注目してます。
はるかはあきらのことを
ずっと心配していて
彼女が45歳のおじさんを好きと聞いて
怒ったりしたのですが
店長と実際話をして
彼があきらを本当に心配していることを知り
心を入れ替えました。
そして店長は
このままではいけないと思い
あきらに
「バイトのシフトを入れないでいい」と
告げます。
また同じころ
あきらの前に
ライバル校の一年生のユイが現れます。
彼女はつい最近
あきらと同じタイムを出していました。
ユイは
「自分は一年前にあなたと同じ怪我をしたんです。
その時に走っているあなたを見て憧れて、
それでこうやってまた走れるようになったんです。
なのにあなたはなにをしているんですか。
なぜ試合にでないんですか」と
詰め寄りました。
自分と同じ怪我をしていたと知り
驚くあきら。
考えが変わり始めます。
あきらは海辺で
店長の子供に
走り方を教えたりして
陸上の楽しさを思い出しました。
そして再び
走ることに。
店長も
あきらを見て
昔めざしていた小説家の夢を
もう一度追いはじめました。
(友人の作家役は戸次さん♪)
二人が
それぞれの目標に向かって前を向いて。
最後はあきらが店長に
「店長は私の友達ですよね!
友達ならメールとかすると思うんです!
私、店長とメールがしたいです!」と言って
店長がほほ笑み
映画は終わりました。
実を言うと
この映画の予告を観ていたころ
女子高生と45歳の男性との恋愛・・・という所で
あのJの事件があったので・・・
「映画では女子高生から好意を持たれてるのかぁ」なんて
思ったりしました。
(4人でがんばって!!)
でもフタを開けてみれば
そんな下世話な内容ではなかったです。
すいません。
10代の一途な感情、
それを優しく受け止めながらも
冷静な対応をする大人、
そして彼らをとりまく人々。
一生懸命な人たちが
前を向いて成長していくお話でした。
もし
ただの年の差恋愛映画、と思って
敬遠していたら
ちょっともったいないかも。
見た後
雨上がりのように
心にすがすがしい空気が感じられる
とても爽やかな青春映画でした!