4月4日(土)、大阪松竹座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」夜の部を観に大阪へ。
新横浜から、
「寺子屋」の松王丸と云うと、私は2度にわたって観た今は亡き二世中村吉右衛門の名演技に涙したのが想い出に残っていますが、今回はこれも云うまでもない名優の片岡仁左衛門。
後半の、ことの真相が明らかになった後の松王丸が苦しい胸中を吐露する場面での、吉右衛門の感情を圧し殺したような大きな演技に比して、仁左衛門はより直截な表現のように思われ、それはそれで味わいがありました。前半の憎々しさとの対照も見応えが。
松王女房千代役の片岡孝太郎も、父仁左衛門に伍して悲痛な運命に立たされた哀しみを充分に体現しており、源蔵女房戸浪役の中村壱太郎も、同じ子を持つ母親としての千代への想いをよく現出していました。
そんな悲劇の中で可笑しみを加える涎くり与太郎を好演していたのが上村吉太朗。
惜しむらくは、武部源蔵役の松本幸四郎に、以前観た故五世中村富十郎のような一層の凜とした佇まいを求めたいところではありましたが。
30分休憩の後、
陽喜の牛若丸の愛らしさと獅童の弁慶の猛々しさとの対比が微笑ましい舞台でした。
20分休憩を挟み、
「河庄」は過去に1度観ている筈なのですが、その時のことは全く記憶に残っておらず、実質今回が初めてのようなもの。
紀の国屋小春に夢中になり、後半になって真実を知らずに小春をなじる紙屋治兵衛の恋の盲目ぶりと、心ならずも治兵衛への想いを断ち切らざるを得なくなった小春の苦衷とをそれぞれ見事に表出していた中村鴈治郎・中村扇雀兄弟、終盤になって真相を知り弟の治兵衛にはそれを隠しつつ小春に思いやりをみせる粉屋孫右衛門役の中村歌六の懐の深さの表現が、とりわけ印象的でした。
終演後、
翌4月5日(日)は、

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