4月26日(土)、まずは映画「おいしくて泣くとき」8時40分~10時40分の回を観にTOHOシネマズ上大岡へ。
この映画のことを知ったのは全くの偶然で、過日某警察本部の前を通りかかった時に、貼り出してあったこの作品のポスターを見たのがきっかけ。
高校生の心也(長尾謙杜)と夕花(當真あみ)の淡く切ない恋をベースとしながらも、そこに子どもの貧困、夕花の複雑な家庭環境、それらを見下し排除するような陰湿な嫌がらせひいては社会の分断もそれとなく描いた作品で、考えさせられる部分もありました。警察に掲示してあったのも、或いはそういう背景からか。出演者では、夕花役の當真あみのピュアな佇まいもさることながら、豪放磊落な中にもぶれない真の優しさを秘めた心也の父親耕平を演じた、映画「35年目のラブレター」での夜間学校の教師役の好演やNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」での平賀源内役の怪演も記憶に新しい安田顕、30年後の心優しい心也役のディーン・フジオカ、そして何と云っても、出演シーンは終盤の僅かな部分ながら、事件でそれ迄の記憶を失う悲劇に見舞われながらも30年ぶりに心也と再会を果たす夕花役の尾野真千子が、やはり印象的でした。心也の母南役の美村里江、列車で心也及び夕花と乗り合わせる女性役の安藤玉恵も、出演シーンは短かったものの確かな存在感を放っていました。
終映後、早めの昼食を摂ってから桜木町に移動し、









観る前はタイトルやチラシの画像から、切なさを秘めながらも全体としては明るく希望に満ちた楽しい内容を想像していたのですが、ことはそんなに単純ではなかった・・・・。都会の片隅の古い一軒家で共に楽しく暮らしている相楽美咲(広瀬すず)・片石優花(杉咲花)・阿澄さくら(清原果耶)の3人。しかしその結び付きには、12年前の陰惨な事件が影を落としていて・・・・。










広瀬すず・杉咲花・清原果耶の若手人気女優3人の出演による映画「片思い世界」14時25分~16時40分の回を観に横浜ブルク13へ。
3人の心の揺れ動きや、事件で深く心に傷を負いピアノが続けられなくなった高杉典真(横浜流星)、優花の母木幡彩芽(西田尚美)等の想いが、抑制されつつも丹念に描かれていて、時に胸が締め付けられそうに。
そんな中で救いとなったのは、やはりヒロイン3人の時に喧嘩もしつつも互いに支え合って前向きに歩んでいく姿と、重要な役割を担っていた音楽の力・・・・。
主演の3人は期待どおりの演技でしたが、刮目させられたのは横浜流星。
私は横浜流星については、名前は耳にはしていたものの、その演技を視たのは大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」での蔦屋重三郎役が全くの初めてだったのですが、様々な壁に突き当たりながらも夢に突き進む粋で情熱的な蔦重役の好演とはまたまるで性格の異なる、今回の苦悩・自責から最後は再生への途を辿り始める高杉役の真摯な演技にも感心させられました。

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