5月12日(日)首席指揮者ファビオ・ルイージ指揮によるN響第2010回定期公演(5月Aプロ定期2日目)を聴きにNHKホールへ。

































前半最初は、パンフィリ/戦いに生きて(日本初演)。

厳しく時に激しいながら何処か南欧的な晴明さも併せ持つ作品特質を、ルイージが持ち前の明晰さ情熱を以て体現していたと思います。


続いてレスピーギ/交響詩「ローマの松」

「ボルゲーゼ荘の松」の単なる派手さに留まらない細部の活きた華麗さ「カタコンブ付近の松」低音の充実した荘重さ「アッピア街道の松」迫力美感とを兼ね備えたクライマックスと、此処でもルイージ手腕光っていました

欲を云えば、「ジャニコロの松」一層の耽美的要素を求めたい想いもしましたが。


休憩を挟んで後半は、レスピーギ/交響詩「ローマの噴水」と、同じく「ローマの祭り」

前者の、「夜明けのジュリアの谷の噴水」「たそがれのメディチ荘の噴水」繊細美「朝のトリトンの噴水」華麗さ「昼のトレヴィの噴水」雄渾さ、そして後者の、「チルチェンセス」残忍な迄の凄絶さ「五十年祭」深々とした趣「十月祭」晴朗さ「主顕祭」華やかさが、端正かつ前半の「ローマの松」を更に上回る迫力のもとに表現されていました。


























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