5月3日(金・祝)を伴い野島稔メモリアル・コンサート~第1回「ピアノ協奏曲」を聴きによこすか芸術劇場へ。

















 







「野島稔・よこすかピアノコンクール」所縁ピアニスト達出演により5月2回にわたり開催されるメモリアル・コンサート、その第1回「ピアノ協奏曲」4人ピアニスト協演したのは高関健指揮東京シティ・フィル

前半最初は、野上真梨子(第5回コンクール第1位)によるモーツァルト/ピアノ協奏曲第27番
この作品清澄さ、とりわけ第1楽章展開部透明な哀しみ表出された好演でした。

続いて小井土文哉(第6回コンクール入選)によるラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
小井土演奏聴いたのは2021年10月仙台フィル第349回定期演奏会に於ける飯守泰次郎とのブラームス/ピアノ協奏曲第2番好演以来でしたが、第1楽章・第3楽章各第2主題第2楽章主部叙情性等に一段進境感じました


後半まず若林顕(第3回~第6回コンクール審査委員)によるプロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番
第1楽章冒頭硬質な美しさからカデンツァ凄絶さ第2楽章及び第4楽章第1主題無窮動性第3楽章重々しさ等々、この難曲特質堅固な造型力と共に描ききった快演だったと思います。

最後は、伊藤恵(第8回~第9回コンクール審査委員)によるベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
第1楽章提示部及び再現部冒頭カデンツァ風楽句美しさ同楽章第2主題第2楽章深い精神性第3楽章躍動感等、(第1楽章展開部中途で一瞬ひやっとした箇所はあったものの)流石端正高雅演奏でした。

高関&東京シティ・フィル充実した演奏展開していましたが、中でも「皇帝」スケール感深遠さ特筆すべきものがあったと思います。

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