2月4日(日)本年限りでの引退表明している井上道義指揮によるN響第2004回定期公演(2月Aプロ定期2日目)を聴きにNHKホールへ。














































前半最初は、J.シュトラウスII世/ポルカ「クラップフェンの森で」

やや硬い印象で、この作品愉悦後退してしまっていたのが残念でした。


続いてのショスタコーヴィチ/舞台管弦楽のための組曲 第1番 ~「行進曲」「リリック・ワルツ」「小さなポルカ」「ワルツ第2番」では、井上&N響本領発揮

「行進曲」「小さなポルカ」に於ける底抜けの陽気さ(時折「どうだ!」と云わんばかりに振り返る井上の仕草に客席から笑いが)、「リリック・ワルツ」「ワルツ第2番」に於けるそこはかとない哀感表出素敵なものでした。


後半は、バス独唱に当初予定のエフゲーニ・スタヴィンスキーに代わりアレクセイ・ティホミーロフを、男声合唱オルフェイ・ドレンガル男声合唱団を迎えての、ショスタコーヴィチ/交響曲第13番「バビ・ヤール」

ユダヤ人迫害スターリンの恐怖政治を描いたこの作品聴いたのは、2000年10月N響第1415回定期公演に於けるウラディーミル・アシュケナージ指揮による演奏以来
第1楽章「バビ・ヤール」第4楽章「恐怖」陰惨さ第2楽章「ユーモア」のショスタコーヴィチらしい皮肉第3楽章「商店で」沈鬱さ第5楽章「立身出世」皮肉天上的要素との交錯(後奏に於けるヴァイオリン・ソロ(郷古ゲスト・コンサートマスター)とヴィオラ・ソロ(佐々木首席)の何と美しかったことか)が、井上指揮のもと声楽陣威厳ある歌唱とも相まって、仮借なく、それでいて純音楽美をも保って現出されていきました。





































因みに井上大阪フィル第575回定期演奏会でも同一プログラム指揮するそうな。










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