11/20(日)N響第1848回定期公演(11月Aプロ定期2日目)を聴きにNHKホールへ。

京急の記念乗車券、まだ残部があるの…?







渋谷駅ハチ公口の「青ガエル」元東急5000系元の塗色に戻されていて一安心








さて今回の公演、指揮先日のBプロ定期同様デーヴィッド・ジンマンで、演目はオール・シューマン








前半最初「マンフレッド」序曲
ジンマン昨年5月第1810回定期公演でもこの作品を振る予定だったのですが、手術の為エド・デ・ワールト交替を余儀なくされたところ。
Bプロ同様椅子にもたれての指揮でしたが、演奏はそのようなことを感じさせない、序奏コーダほの暗い幻想主部情熱といったシューマンの特質を、的確に表出した流石のものでした。

続いてレイフ・オヴェ・アンスネスをソリストに迎えてのピアノ協奏曲
アンスネスの実演に接するのは、2013年2月の「国際音楽祭NIPPON」に於ける諏訪内晶子とのデュオ・リサイタル以来ですが、何と云っても強く印象に残っているのは、2011年9月N響第1707回定期公演に於けるヘルベルト・ブロムシュテットとのラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番清冽な名演
そのアンスネスが今度はジンマンシューマンの協奏曲を演奏するとあって、とても期待していました。


果たして、第1楽章展開部前半第2楽章ソロとオケとの親密な対話第3楽章めくるめく幻想、そして全曲を通しての繊細さ情熱等々、期待通りの素晴らしい演奏でした。
シューマン(やブラームス)の協奏曲の場合、ソリストが幾ら素晴らしくとも指揮平凡な単なる伴奏形では感銘が大いに減殺されてしまうところですが、その点でも今回は満足

ソリスト・アンコールは(前日と同じだったらしい)シベリウスの作品でしたが、前後の密やかな部分は勿論、中間の技巧的部分も決してあざとくならない、これまた清澄で素敵な演奏でした。


後半は、交響曲第3番「ライン」
時として響きが生硬に感じられる部分が無きにしもあらずだったものの、ヒロイックな曲の性格を現出した快演でした。

聴いていてふと、かつて「シューマンのスペシャリスト」ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮これらの作品に接した日々のことを、懐かしく思い起こしました。