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前回取り上げた本

「声の在りか」

 寺地はるな


から思ったことを

もう一度


前回の記事では

最後の親子のやりとりを

取り上げたのですが


親子関係にスポットを

当てた小説では

ありません


他の作品でもそうなのですが

社会の中の

ではないほうの人間

の人たちの心情が


繊細に綴られているなあ

と思っています


家業を手伝わずに

家を出た


キラキラしたOLに

なれなかった


など…




この作品では


同級生ママ仲間

に馴染めない希和(主人公)


3人きょうだいの中で

唯一医者にならなかった

ため

民間の学童を運営しても

いろいろな噂を立てられた

男性


が主軸になっています


さらに

一つの出来事によって


転居せざるを得ない

状況になった親子


ママカーストのてっぺんから

一気に転落する人


それこそ

叫びたくなるような

窮屈さ

を感じる大人たちも

登場します


学校は乱暴な世界?


そんな窮屈さの中で

希和がとうとう叫んで

気持ちを露わにしてしまった

場面が保護者会です


昔から学校が

あまり好きではなかった

と告げる希和


ただ同じ地区に住んで年齢が同じってだけで、

年齢が同じ子がいるってだけで

いっしょくたに

教室に放り込まれて、

そこでなんとかやっていかないといけない。

なんて乱暴な世界なんだろう

って思っていました。


本当にそれ!

と思う方は

たくさんいると思いますが


実際に保護者会で

この発言をできる人は

ほとんどいないでしょう


不登校の原因は


家庭だけでもない

学校だけでもない


この乱暴なシステムも

大きな原因だと


気づいている人は

たくさんいるはず


自分を責めすぎないで

希和の言葉を

まずは声に出して

読んでみてくださいね


子どもは大人を見ている

では多くの人が

気づいているのに

なんで声を上げられない

のでしょうね


学校批判で終わらずに

希和はさらに続けます


ちょっとしたことで

上下関係が変わる

保護者の関係に辟易した

気持ちが伝わってきます


でも悪いことばっかりじゃないんだって

最近は思うようになりました。

・・・

好きなもの、気の合う人ばかりを

まわりに置ける環境は快適です。

居心地がいい。

・・・

だからってすぐに

異分子を排斥するのは

違うんじゃないでしょうか。

・・・

わたしたちのすることを子どもたちは見てる…


話終える前に


新ボスママに

「なに言ってるのか

わからな〜いえー


と遮られて

終わってしまうのですがガーン



学校も会社も

世の中のあちこちで


居心地の良さを求めて

異分子の排斥が行われていたら

みんな窮屈なのに


子どもには

なんとか適応して

と望むのは

それこそ乱暴なのかも

しれませんね