ブログを訪問して頂き
ありがとうございます
「やわらかい砂のうえ」
寺地はるな著 より
主人公には
同級生が近くに住んでいる
高校時代は同じグループでもなく
ただのクラスメート
今は同郷ということもあり
親しくしている
そんな友人が
勤務先の妻子ある人の
子供を身籠り
1人で産む、という
潔癖な主人公は
どこか彼女を許せなくて
お腹さわっていいよ
と言われても
手を引っ込めてしまい
彼女との間に溝ができる
少したって
地元の同窓会で再会する二人
先に着いた友人が
他の同級生に囲まれて
シングルマザーになることを
ワイワイ言われているのが
「ほめる態で嘲笑う」
(女性の集まりでありがちですよね)
ように思えた主人公が
その輪に入り
その空気を破って
友人を連れ出す
帰り道での1コマ
「わたし、
なにかが正しいとか、
自分はこうする
とかっていう方針は
ぜったい持っておかないといけない
ものだと思ってた。
今も思ってる。」
「でも、それはただ
自分が歩くための靴なんだよね。
他人を殴るために
使っちゃいけないんだって、
バスの中で考えてた」
この小説では
友人間の関係性について
書かれているのですが…
親は子に、子はまた自分の子に、
自分にとっての正しいを
押し付けがちになりますよね
時代も環境も違う
そして、別の人間である
それを心にしっかりと
とめておかないと📌
ブレイディみかこ さんの著作から
他人の靴を履く
という言葉が広まりましたが
他人の靴を履いてみる
のは共感を生むけれど
自分の靴を履かせる
のは全く別物ですね
この主人公が視点を変えられたのは
同窓会の前に寄った
実家での父の言葉
自分より潔癖だと
思っていたのに
友人のことを話したら
力になってあげたら?
とアドバイスされる
だって
「友だちに力を貸すのに、
理由なんていらないだろう」
友だち、は親子、家族
いろいろあてはまりますね
自分もそうありたい
自分もそう接して欲しかった…
いろいろなことを考えました
最後までお読み頂き
ありがとうございました