首相官邸ホームページで4/23時点の都道府県別新型コロナワクチン接種状況が公開されていました。

 

Google予測のモデルには首相官邸の通知も含まれているので、上記のワクチン接種状況データも今後予測に影響してくると思われます。

 

今回は都道府県別新型コロナワクチン接種状況を元に、都道府県別の人口から接種率を求めグラフ化してみました。

 

 

また、Google一般公開データの新型コロナ予測20210502-0529が5/4に公開されたので新規陽性者数についてこちらもグラフ化してみて、ワクチン接種率と照らし合わせてみました。

 

 

※グラフ化の方法は「Google一般公開データからの新型コロナ感染予測(新規陽性者数/東京・大阪・北海道・神奈川)」を参照してください。

※予測データのモデル詳細は、本記事の最後を参照してください。

 

5月2日から5月29日までの予測のレポートを下記に載せます。

 

 

[考察]:

今回の新型コロナワクチン接種状況の元データは、当然のことながら医療従事者の方々が先行しています。

このため接種率の母数となる人口は、少し古いですが、総務省統計局 統計データ 都道府県別人口 平成27年の都道府県別昼間人口から取得しました。

 

接種率を見ると平均して1.3%くらいで、大阪府、東京都がこれを少し下回り、神奈川県が1%と低い値になっています。

 

内訳をみると主に医療従事者の方々の県人口に占める割合が低いだけで、高齢者の接種数は高いと言えます。

原因はいろいろあると思われますが、現段階では全体の接種数も少なく開始時期の違いや誤差の内と考えてもよいのではないでしょうか。

 

今後、医療従事者の方々よりも一般の方々の接種比率が増えてくると、接種実施機関所在地でなく住居地をベースとした母数(人口)で接種比率を求めた方がよいと思われます。

念のため、総務省 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数 2020年を母数として接種率を求めたものを下記に載せます。

 

 

昼間人口より住民基本台帳ベースの人口が多い神奈川県の接種率は1%を切っていますね。

 

最後に、今回のGoogle一般公開データの新型コロナ予測20210502-0529の新規陽性者数とワクチン接種率と照らし合わせてみたのですが、ワクチン接種率がまだ1%台ということで気づくような相関は見られませんでした。

 

今後、ワクチンが普及して予測が収束に向かうことを期待します。

 

[参照資料URL]:

※Google COVID-19 感染予測 (日本版) の公開について

※目的・予測モデルの概要: COVID-19 感染予測 (日本版):ユーザーガイド

※予測モデル、モデルの開発に使用された方法論に関するホワイトペーパー: Interpretable Sequence Learning for COVID-19 Forecasting