今日は、TVリモコンが壊れて全く操作できなくなったので分解して修理しました。
「★音声AI・WiFiリモコンアプリ試作」の記事をご覧になった方は、AndroidでTVリモコンアプリを作ったのだから、なぜそれを使わないのかと思われるでしょう。
使っています、私は。
では妻が使わないのかというと、妻はNature Remo純正のTVリモコンアプリ使っています。
じゃあ家におじいちゃん、おばあちゃんがいるのかというとおりません。
息子はiPhoneを持っているのですが、TVリモコンアプリを入れません。
すぐ操作できないからというのと、iPhoneはYouTubeとオンラインゲームが常に走っているので物理TVリモコンが必須ということです。
物理TVリモコンは1ヶ月くらい前からTV電源をONできなくなりました。
息子にはTVリモコンアプリをインストールしろと言ったのですが、言うことを聞かず、毎回テレビのところまで行ってテレビ右わきの物理電源ボタンを押してテレビを立ち上げています(そんなところにボタンがあったとは知りませんでした)。
息子は本当のデジタル世代というのでしょう。
パソコンは通り越してiPhoneで片手でキー入力した方が早く、iPhoneをボールペンのように片手でくるくる回します。
パソコンは就職活動と卒論で後から十分使えるようになったようです。
そういう人間がTVリモコンアプリをインストールしないというのは、テレビの操作をするための方法の本質を表しているのではないかと思います。
家に帰ってきて、テレビをつけたいと思って一瞬でも早くつけることは非常に重要で、そのためには物理TVリモコンが必須なのかなと。
物理TVリモコンがなければテレビの右わきの物理電源ボタンを押す方が何も考えす直感的で速いが、テレビまで歩く距離がロス。
iPhoneなどのスマホアプリでテレビをつけるには、そのための操作を考えるもしくは思い出す必要がある。
Nature Remoには人感センサが付いているので、部屋に入ったらテレビをつけることができますが、部屋に入ってテレビをつけたくない時にテレビがついてもイライラしますよね。
音声操作でテレビつけてと言うのもかったるい(とにかくしゃべりたくない)時もあります。
そういうニーズもあって物理TVリモコンを修理しました。
修理の方法はYouTubeに沢山アップロードされていますので、それを見て、蓋を無理矢理ドライバであけて、基板を取り出してスイッチ接触部分を中性洗剤で拭いて元に戻しました。
TV電源ONボタンを押す。
しかしテレビはつきませんでした。
自分で作ったTVリモコンアプリではテレビを操作できるので、TV電源をONにした後、物理TVリモコンでいろいろ操作試行錯誤して調べた結果、電源ボタンなど物理リモコン上部のボタンだけ効きませんでした。
原因は上部のボタンに蓋の上部が微妙に劣化変形して当たっていたためでした。
変形している部分をニッパーで切り取って当たらないようにすることで修理完了。
無事、物理TVリモコンでテレビの操作ができるようになりました。
(※TVリモコンアプリは、物理TVリモコンの修理には役に立った)
今回思ったことは、
■デジタル機器の代表であるスマホアプリは物理機器の代用が可能ではあるが万能ではない
→デジタルとアナログは行ったり来たりで、その時代の棲み分け(周期的)と人間の進化の度合(線形的)との兼ね合いで最適な方法が決まるのではないか
■修理しないでリモコンを買ってくれば良いのではないか
→直すことによって得るものはないのか
ということでした。
直すことによって得るものとは何でしょう。
・故障原因を追究する楽しさ。
・故障原因を追究しないと物理リモコンの進歩(線形的)はなくなる。
・プラスチックごみ削減に寄与できる。
田中角栄さんが「使い捨て時代は終わった」と言った時代、薬の紙袋を毎回医者に持っていって中身の薬だけをもらった記憶はありませんか。