iOSのJailbreak(脱獄)については賛否両論ありますが、違法ではないということで、私は初代のiPod Touchの時からかかせません。
アイコンを自由に変えたり、自分のアプリを自由に動かしたりできる魅力は替えがたいものがあるからです。
(※Jailbreakはセキュリティホールを作ることになりサポートも受けられず危険ですのでくれぐれも自己責任で。私は何回も壊したことあります(^^;))
一般的なJailbreakの目的も、「root権限を取らないとできない操作をするためのアプリを動かしたい」から、iOSの機能向上によりその必要性は低くなって、「類似するアプリがあるだけでAppleのアプリ認証に通らない又は時間がかるような状況を回避するための、非公式なTweakアプリを公開できる自由なマーケットを手に入れる」になりつつあります。
また、Jailbreakの方法についても以前は完全脱獄と言ってiPhoneをPCと接続してカーネルを完全に入れ替える方法しかありませんでしたが、現在は再起動時に脱獄状態ではなくなるが、デバイス上で再脱獄を行う半紐無し脱獄(Semi-untethered Jailbreak)が主流です。
このような状況の中8月に入ってiOS12.4のJailbreakが解禁されたので、今日はJailbreakについて、特に下記2点に絞って書こうと思います。
①いろいろ脱獄ツールがあるがどれが信頼できるのか。
②脱獄をキープする方法。
いろいろ脱獄ツールが溢れています。
どのツールが信頼できるのか→どの情報源が信頼できるかになると思います。
寄付をしないとダウンロードできなかったりする仲介サイトもあるので、開発者直のサイトからダウンロードした方が良いです。
私がフォローしているのは、下記です。
■SANTA@管理人 : 日本語の下記ハッキング情報サイト管理人の方のTwitterアカウントです。
→Webサイト:Tools 4 Hack
■Jailbreakers.Info :iPhone情報サイト「Jailbreakers.Info」の公式Twitterアカウントです。
→Webサイト:Jailbreakers.Info
大体上記情報源から下記2つのツールの最新状況が紹介されてインストールできるようになっています。
■Electra Team : Jailbreakツールを開発しているチームの1つ。「Chimera」という12.4向けJailbreakツールを開発配布している。
→Webサイト: Chimera : ここからJailbreakツール「Chimera」をダウンロードしてPCorオンラインで脱獄できます。
■Pwn20wnd is reviving 0-Days : Jailbreakツールを開発しているチームの1つ。「unc0ver」というJailbreakツールを開発配布している。
→Webサイト:unc0ver : ここからJailbreakツール「unc0ver」をダウンロードしてPCに接続して脱獄できます。
→Webサイト:unc0ver(PC不要):ここからJailbreakツール「unc0ver」をオンラインインストールできます。
iOS12.4は12.4.1が出てもう最新ではなくなったのですが、今回はタイミングよく出る前に前者の「Chimera」で脱獄しました。
以下に簡単な手順を載せます。
1)ChimeraからChimera1.3.6(No PC)をオンラインでインストール。Chimeraのアイコンができます。
2)再起動後、Chimeraを実行してJailbreak。
3)脱獄が完了するとSileoというインストーラ(昔のCydia)がインストールされアイコンができます。
確認のため、もう一度Chimeraを実行すると下記のように「脱獄済み」の表示がされます。
ここで脱獄は完了なのですが、半紐無し脱獄(Semi-untethered Jailbreak)のため、何かの理由で再起動した際は非脱獄状態に戻ってしまうので再度Chimeraを実行して脱獄する必要があります。
但し一つ問題があってChimeraの開発元の署名期限が切れるとChimeraを実行できなくなります。
経験上いつの間にか実行できなくなることが多いです。
そこで、署名期限が切れても脱獄をキープするためにReProvisionという脱獄アプリをSileoを使ってインストールします。
4)Sileoを起動して、下記のリソースを追加します。
・Matchstic: https://repo.incendo.ws/
5)ReProvisionを検索してインストールします。
6)ReProvisionを起動して自分のApple IDでSign inします。
※2段階認証でSign inできないメッセージが表示された場合は、Appleの「Appleアカウントの管理」サイトでアプリ用パスワードを発行してもらうことができます。
7)Sign inできたら、「Other Applications」エリアにChimeraが表示されているはずですので、クリックして「ADD」ボタンを押します。
8)下記のように「Recentry Signed」エリアにChimeraが表示されます。
署名が切れるまでの残り時間(ユーザ署名は7daysがMAX)が表示されていて、切れそうになると自動的にSign inした自分のApple IDで署名されるようになっています。
Chimera自体は脱獄アプリではないですが、ReProvisionは脱獄アプリなので脱獄状態でしか実行できない。しかし、脱獄するためにChimeraの実行できる状態を維持するにはReProvisionでの再署名が必要というややこしいことになっています。(^^)
しかしここまで手順を踏んでやれば、「非公式なTweakアプリを公開できる自由なマーケット」を継続的に利用できる環境を手に入れることができます。
話が長くなりました。
面白いアプリや、発見があったらまた記事を書きます。
※ReProvisionは3つ以上アプリが登録できないのですが、その制限をクリアする方法を「Jailbreak(脱獄)状態をキープするReProvisionに3つ以上のアプリを登録する方法」に載せました。
※9/27Jailbreak不要なiOSアプリマーケット「AltStore」が公開されましたので試してみました。