前の記事「Nature Remo 用Androidアプリ試作(TV番組表付きTVリモコン)」からの続きです。
Nature RemoのAndroidアプリを試作してきましたが、次は音声操作です。
ちょうど8/1にNature RemoがSiriに対応しました。
※アスキー:「Nature Remo」がiOS 12のSiriショートカットに対応
特にプログラミングの必要はなく、Nature Remoの純正アプリを入れてユーザー登録を行い、スキルなどを追加して音声と操作のリンクを設定することで、
「OK Google、TVつけて」
「Alexa、TVつけて」
だけでなく、
「Hey Siri、TV消して」
も動作しました。(^^)
スマホでの音声アシスタントの対応状況を整理すると下記のようになりました。
サービス名 | 提供元 | iPhone | Android | Nature Remo スキル対応 |
クラウド 連携 |
---|---|---|---|---|---|
Google Assistant | アプリ | OSバンドル | ON,OFFの簡単なもの。 Nature Remo Smart Home をダウンロード |
Google Cloud Platform | |
Siri | Apple | OSバンドル | なし | 要操作毎音声登録 | iCloud |
Alexa | Amazon | アプリ | アプリ | CH切替まで。 AmazonAppstoreで購入可能 |
AVS-AWS |
Cortana | Microsoft | アプリ | アプリ(日本除く) | 未対応 | Azure |
Watson Assistant | IBM | なし | なし | 未対応 | IBM Cloud |
Watson Assistant はモバイルアプリはないですが、IBM Cloudサービスで利用可能です。
上記表のiPhoneとAndroidアプリは全てインストールし、実際設定してみましたが、 Nature RemoでTVのチャンネル切り替えまですぐできるのは Alexa だけでした。
AlexaはAmazonAppstoreでNature Remo用のスキル(無料)を購入することで対応しているところは、すでにAIスキルで商売になっている感じがしました。
ここでスキルというのは、音声で得た操作指示と、実際にNature Remoの操作のどれを結びつけるかの知識情報です。
どうゆう文言をキーに取り出しているのかわかりませんし、Nature Remo以外のスキルとの衝突も考えられるので、それをどのように回避するかにAI技術のノウハウが詰まっている気がします。
スマホではないですが、スマートスピーカーからの、音声アシスタントAIの比較がWEBに載っていました(Loup Ventures, LLC. Gene Munster,Will Thompson Dec 20, 2018から)。
サービス名 | 正しい回答率 | 問い合わせ理解率 |
---|---|---|
Google Assistant | 87.9% | 100% |
Siri | 74.6% | 99.6% |
Alexa | 72.5% | 99.0% |
Cortana | 63.4% | 99.4% |
参照:https://loupventures.com/annual-smart-speaker-iq-test/
問い合わせ理解率は、音声をSpeech to Textで文字に変換し、文法解釈したところまでの正解率。
正しい回答率は、解釈した文言の内容をスキルに照らし競合を回避して、回答を返すところまでの正解率だと思います。
回答には音声で返したり、画面で表示したり、Nature Remoに対して操作コマンドを発行したりいろいろありますよね。
Google Assistantが一番音声要求に正確なようです。
Alexaは、そんなによくないですが、実際にスマホで試してみた限りでは「TVを1チャンネルに変えて」くらいの音声操作は全く問題ないと感じました。