Excelを使用していてマウスで選択したセルは通常太枠で表示されます。

Windows10になってから、Excel 2016でアクティブセルが太枠表示されないことが頻繁にありました。

一度太枠表示されないと、Excelを立ち上げなおさないと、どのセルを表示しているのか全くわからなくなります。

いろいろ調べて、ハードウェアアクセラレータを無効にすることで解決できました。

[マクロソフトコミュニティ記事]:Excel2016でアクティブセルの太枠が消える

 

仕事ではマルチディスプレイを使用しているのですが、原因はWindows10とマルチディスプレイの組み合わせが悪いようです。

マルチディスプレイは、普通左右でビデオチップが1つずつあります(割り当てられます)。

マルチディスプレイに跨ったExcelのウィンドウ内のセル描画はどうなるのでしょうか。

 

Excel 2010から、Excelは3Dオブジェクトのハードウェアアクセラレーションに対応しています。

セルをオブジェクトと認識してハードウェアで再描画するなら、あるセルの中央で右と左のディスプレイに分かれていると、そのセルを選択した際の太枠表示の描画処理は難しいような気がします。

 

結果、あるタイミングで左右の再描画キューの整合性がおかしくなり、再描画されないのではないでしょうか。

 

ExcelがSDIになり、左右のマルチディスプレイ間でコピー&ペーストするケースや、OSは描画イベントを複数の異なるビデオドライバにディスパッチしなければなりません。

その組み合わせをすべてテストできるわけではないので、マイクロソフトも限界なのでしょう。

 

と想像しています。(^^)


※後日、私の環境では現象を100%解決できていないことがわかり、さらにその原因を追究しました。

ハードウェアアクセラレータを無効にしても現象が完全に改善されない方は、次の記事「(続)Excel 2016で選択したアクティブセルが太枠表示されない原因と解決方法2」をご覧ください。

 

また詳しい説明より、とにかく原因を調べたい方向けに、原因となる他のプログラムを簡単に特定するためのツールを作ってみました。

Excel 2016で選択したアクティブセルが太枠表示されない原因調査ツールリリース」で紹介していますのでご覧ください。