日本遺産のまち~広島県呉市の風景 2回目です。
「日本遺産」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じ、我が国の文化・伝統を語るストーリーを、文化庁が「日本遺産」として認定されたものを言うそうで、呉は、横須賀・佐世保・舞鶴と共に明治期「鎮守府」が置かれ、日本近代化の躍動を体感できるまち として認定されています。
夏休みに入った中学3年生の息子と一緒に7月24日に歩いてきました。
前回の記事で紹介した大和が生まれたドックのある、ジャパンマリンユナイテッド(株)呉事業所の造船クレーン。
次に訪れたのは、旧呉鎮守府司令長官官舎のある・・・
入船山記念館です。
通路の敷石は、その昔 呉の街に路面電車が走っていた頃、線路に敷かれていたものだそうです。
これがその敷石
以前このブログでも紹介した事のある「加藤友三郎」。第8代呉鎮守府司令長官でここにいらっしゃった人。
広島県出身。日露戦争当時、ロシアのバルチック艦隊との戦い「日本海海戦」では、東郷平八郎連合艦隊司令長官の下で参謀長を務めた経験を持ち、戦後呉鎮守府司令長官を務め、その後第21代内閣総理大臣に就任」。現在、広島県出身の岸田さんが首相になっていますが、加藤さんが初の広島県出身の首相でした。
旧呉鎮守府司令長官官舎(国重要文化財・日本遺産)
官舎内にあった歴代の呉鎮守府司令長官を紹介したパネル。こちらは先ほど紹介した加藤友三郎。下にも書いてありますが、NHKのドラマ「坂の上の雲」では、草刈正雄さんが演じられました。
●加藤友三郎参謀長を演じる 草刈正雄さん
鈴木貫太郎も呉に就任していたのかぁ。2.26事件で負傷したんですよね。映画「日本のいちばん長い日」では山崎努さんが演じられたとありますが、私はこの映画を観ていない・・・。「坂の上の雲」では赤井英和さんが演じていました。
真珠湾攻撃当時の駐米大使 野村吉三郎。この人も呉鎮守府司令長官だったとは。下に書いてありますが映画「トラ・トラ・トラ」で島田正吾さん演じる野村大使が登場します。
洋間
洋間の壁には「金唐紙」という壁紙が張られています。
一歩 洋間を出ると、そこには和の佇まい。
縁側に座り、庭を眺める息子。
旧呉海軍工廠塔時計。大正10年に設置された時計。(呉市有形文化財・日本遺産)
こちらは「旧東郷家住宅離れ」(登録有形文化財・日本遺産)。東郷平八郎が呉鎮守府参謀長として呉在任中の住宅の離れを移築してきたものだそうです。
こちらが東郷元帥ゆかりのイチョウ。
入船山記念館では、現在この企画展示をやっています。戦艦伊勢・戦艦日向は、私が小学生の頃、プラモデルで作った戦艦です。
なかなかおもしろい展示でした。 8月29日まで開催されています。
今回はここまでです。
次回は呉の風景 最終回です。
サル痘が日本にもやってきたというニュースが。やれやれ、また変なのがやってきた。
ご訪問頂きありがとうございました。ひろS