今回は前回紹介しました、太田川の大カーブ付近のお話です。
このカーブでは、前回の記事で瀬戸内海(山陽)と、日本海(山陰)とに川の流れる方向が別れる「陰陽分水嶺」のある付近から流れてくる
「鈴張川」との出会いがある場所です。
別れもあります。第五話で紹介した「三段峡」の近くで出会い、ずっと太田川に沿って走る「国道191号線」は、このカーブ近くでお別れとなります。
引き続き川の流れと共に・・・もあります。
それは、可部線の廃線跡です。
2013年に訪れた 可部線 の旧 「安芸飯室(あきいむろ)駅」です。大カーブのすぐそばにあります。
幼稚園生の息子が歩いています。右は安芸飯室駅の駅舎です。この駅は廃線から10年経ってもこのように、駅舎とホームが保存されていました。
可部・広島方面。線路があるのも一部のみ。再びレールのない廃線跡となります。
そして時は流れ・・・・2020年9月13日。
中学生になった息子と7年ぶりに、安芸飯室駅を訪れました。
築81年になる駅舎はリフォームされ、 毎週日曜日に手作り雑貨や地元野菜などを販売し、駅員室を改造した「駅舎カフェROMUI」では、ピザ、ケーキ、コーヒーなどを提供しています。私もここでランチにしようかと思いましたが、お客さんが多くて断念しました。地元テレビにも紹介される人気スポットです。
駅舎とともに、ホームや線路も残されていました。
再び、太田川の大カーブ
ダムの放流による増水注意の看板。ダムは前に紹介した「温井ダム」です。
旧 安芸飯室駅のある辺りを。この日はカメラを息子に託してみました。息子の撮影です。
息子と私はこの後、太田川と可部線の廃線跡に沿って、現在の可部線の終点「あき亀山駅」を目指し歩き始めました。
息子が撮影した太田川の風景、続きは次回に・・・
昭和57年頃の国鉄時代の時刻表です。横川駅~可部駅までは電化区間、可部駅~三段峡駅が非電化区間で、平成3年に非電化区間が廃線となりました。しかし2017年(平成29年)3月4日に、可部駅から安芸亀山駅付近までが、電化され再開業されました。
現在この区間の駅は・・・可部駅⇒河戸帆待川駅(こうどほまちがわえき)⇒あき亀山駅(あきかめやまえき)となっています。
今回もご訪問下さり、ありがとうございました。