眠くなる前に
熱が冷める前に
書ききろうと思う
前回は
ウエットフライをやるなら
落ち葉がない時にやった方が良いと行ったが
一度で良いから
落ち葉が河川に大量に流れている時に
河を観察してほしい
たとえ魚が釣れずとも
ルアーやフライを流せずとも
その日の釣券代は無駄にはならないから
河川を流れる落ち葉は
同じ区間でも
川底を流れたり
表層を流れたり
途中で岸に向かったり
いろんな方向に流れている
これはいったいどういうことなのだろうか?
複数の落ち葉が
それぞれ違う場所を流れているのは何故だろうか?
まず着眼点としては
その落ち葉が
どこから落下して流されてきたのか
だと思う
遥か上流から流れて来れば
途中で波に引き込まれ
一段下の流れに行くし
流芯から数センチ岸寄りに落下すれば
思ったよりも流されない
それくらい
河の流れは複雑であることに気づいた
それと同時に
魚が定位している場所も観察した
キャッチアンドリリース区間のような
魚が大量に河川に居て
それが目視出来る環境だからこそ
分かることがある
餌が勝手に目の前に流れる場所だったり
ついでに
体力を使わずに居つける場所だったり
すぐに隠れる場所があったり
観察すると
良い場所ほど
大型の魚が定位している
ルアーしかやってない時の私は
流心と反転流、底波しか意識していなかったし
出来なかった
ところが
落ち葉や魚を観察したり
フライを流しているうちに
観ている河の流れに対して
解像度が格段に向上した
たとえば
ドライフライをやっていると
流心から左右に別れてフライが流されたりする
これは
河の表層の流れはとても複雑で
フライくらいの極小サイズの物体だと
落下点が数センチ
前後左右にズレただけで
流されるルートが変わる
表層でもそうなるのだから
中層以降はもっと複雑である
魚はそれを分かっていて
餌などを待ち構えたりしている
水中を見ていると
流心の途中で
左右に枝分かれしている流れがあり
そこから流された餌などを
魚が捕食しているのを見た
それに近いルートで
ウエットフライをターンさせたら
案の定ヒットした経験が多々ある
ここで言いたいこととしては
フライよりも大きく
重いものを自然に流したところで微妙であること
5gのスプーンが
仮にラインと繋がらずそのまま落下したところで
魚は咥えるか分からないが
少なからず
魚が咥えなかったら
スプーンは川底に刺さるだけである
自然にスプーンが流されていなくとも
餌が流れるルートを
適正な速度でスプーンが泳いでいたのなら
それを咥える魚はいる
流芯から枝分かれした流れが
駆け上がりになっていて
流れの方向と駆け上がりに沿ってルアーを
トレースしたら
本命のヤマメ意外の魚のヒット率が爆増した
ニゴイやニジマス
放流ヤマメなど
その中でも特に
スモールマウスバスがかなり釣れた
※バスは、泣く泣く全て駆除しました
話は戻る
スプーンを川底で転がす釣り方がある
あれは
スプーンを自然に流している訳ではなく
本来であれば
川底に刺さるだけのスプーンを
ラインのドラックにより
引っ張りながら泳がせているだけである
これは
ルースニングの釣りと似ていて
ちょっと極端な説明だが
浮力のあるインジケータから先のラインが
オモリやフライを引っ張り流しているのである
これらを理解した後の私は
ルアーの着水点において
トレースしたいルートをイメージした後に
10センチ左右にズレた場所に着水したのなら
それはミスキャストであると
認識するようになった
それがたとえ
河幅50mほどの
広さだとしてもだ
ただし
軌道修正も
出来るようになった
ドリフトだろうが
ただ巻きだろうが
魚が待っている
流されている餌と近いルートを
ルアーが泳いだり
流されたり
アクションしたり
そのどれかが魚のツボであったなら
多分ヒットしてくれると思う
何が言いたいかというと
ドリフトも
ただ巻きも
トレースしたいルートに沿って
ルアーを移動させるための
ひとつの手段にしか過ぎない
しかし
そのトレースしたいルートというのは
餌がどう流れ着くか
どのように
魚が待ち構えているか
それを把握していないと
ルートをイメージ出来ないのである
そういった点では
私はまだまだ未熟である
下の魚は
大きな淵で
自分の立ち位置の方向に
表層は波が向かってきて
川底は駆け上がっていた
アップクロスへスプーンを投げ
途中から
駆け上がりと表層の方向へ
スプーンが泳いでいたらヒットした
下の魚は
流芯より10センチ無いくらい
岸寄りに着水させ
ドラックをかけつつ
テンションフォールしつつ
流れを外さないように流した直後にヒットした
これらの魚も
フライをやってなかったら
釣れなかっただろう
ここまでで
このシリーズは終了です
つぎは
スプーンのフックについて
書きたいと思います