今日も寒い。
そのせいかどうかは知らねど、レギュラークラスの参加、Iさん1名のみ。
まずシャドウから入って、寝技スパーを途中途中にアドバイスを入れながら。でミットをやって、打撃マスで終了。
Iさんは他支部からの移籍生。ウチに来たばかりの頃はオーソドックスなキックスタイルの組手をしていたんだけれど、最近では(けったいなスタイルで闘う支部長の影響か?!:笑)、Iさんのスタイルも徐々に変化して、今では右足前での「前羽の構え」のような動きをするようになってきた。
まだ上手くフィットしてはいないようだけれど創意工夫をするのはいい事だね。頑張って。
私は「Martial Arts(マーシャルアーツ)」という言葉が好きです。そう、武道はアートなんだよね。だから「アート=その人ならではの独特の持ち味」を見せる(魅せる?)組手が好きだなぁ。
以前、とある大会で、総本部の某指導員に「慎二さんのところの選手はみんな曲者ばっかりだ(苦笑)」と評されたことがあったけれど、あれは私にとって最高の誉め言葉でした。 生徒個々人が、自らの創意工夫で自由に才能を発揮するのを見守り、サポートできているってことだから。で、それ(=創意工夫と個々人の独創性)こそが空道という武道、競技の面白さだと思います。はい。
稽古後の雑談で、また例によって私の独特な組手スタイルの話題になったので、ナイハンチとセイサンの形の動きのポイントやら、それをどのように使って組手をやっているかを説明。
ただ昨日のSさんとの話もそうだったけれど、私の場合、自分で創意工夫した組手のスタイルが「たまたま」ナイハンチに似ていて、同時にナイハンチをやることで自分の独自の動きをブラッシュアップできることに気が付いたので、それを取り入れてやっているだけです。大道塾の標準スタイルで組手を闘うのなら、ナイハンチをやってもあまり意味がないし、それよりも大道塾の基本、移動をもっと集中してやる方がいいです。
例えて言えば、大道塾空道と沖縄空手は、イギリスとフランス、英語とフランス語みたいなもんですね。両者を比べて「英語の方が素晴らしい」とか「いやフランス語の方が上だ」とか、そんなことはないし、論じ合っても意味がない。ただ、イギリスに住むなら、まず英語ができないとダメ。で英語の力を伸ばすのなら英語の勉強をしないとダメ。別にフランス語を勉強したからといっても英語の能力はアップしません。フランスに住んでいるフランス人が英語を理解していないのにイギリスで生活するのはまず無理(≒沖縄空手だけを学んでいる人が大道塾に入門しても、すぐそのまま空道ルールに適応するのは多分無理)でしょう。私がやっているのはイギリス育ちの人間が、英語を理解できる前提の上でフランス語を勉強して、そのフランス語を活かして通訳の仕事でイギリスに住んでいる、、、みたいなものかな???
またさらに言えば、基本や移動は大道塾にとっての形みたいなものです。例えば基本稽古の意義(意味)を聞くと、誰もが「正しいフォームを身に着ける為」と答えます。はい正解。で「じゃあ何故正しいフォームを身につける必要があるの?」と聞くと瞬間戸惑うけれど「身体のパワーを効率的に使えるようになる為に、、」等と答える。はい、それももちろん正解。けど、だったら基本稽古をやることでより身体のパワーを効果的に使えるようになって突き蹴りの威力が上がらなければならない。「今、俺はパンチ力、キック力をアップさせるためにこれをやっているんだ」という自覚をもって基本稽古をしている塾生は全国に何人いるだろう???





大道塾"TEAM-U"浦和/北本/大宮西支部ホームページ
http://kudo-teamu.life.coocan.jp/
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