中学2年生、5月。
今週から、初めて予習に入った。
ここまでの内容はだいぶわかってきたので、連立方程式を習ったか訊いてみた。
「まだ」という返事。
「予習しますか?」と訊いたら「はい」というので始めた。
すごい進歩だ。
親御さんからも「学校で困らない程度にわかればいい」と言われていたし、
「学校で習った勉強がわかるようになればいい」と本人も思っているとヒアリングで確認した。
学校が生活の中心。まあ、一般的にそうだろう。
それが、予習をするという。
人間、こんなにも変化していく。
いつも、心底、感動する瞬間。
* * *
そういえば、面白い話を親御さんからお聞きした。
中学生になって、お友達がみんな塾へ行くようになり、
自分も行きたいとずっと言っていたMちゃん。
小学生の頃はお友達をたくさん自宅に呼んで、皆で勉強をしていたという。
中学生になってから、自分だけ、塾に行っていない。
皆とまた勉強したい。
だが、親御さんは、Mちゃんの学力や性格から、
一般の塾では理解できないと判断。
補習塾か、家庭教師、と思っていたという。
そして私に依頼をくださった。
学校でお友達に、
家庭教師に習っていると言ったら、
皆に驚かれ、うらやましがられた、という。
そこで…初めて、
「家庭教師に習っているのはすごいこと」
と感じたらしい。
親御さんからそんな話をお聞きして、二人で笑ってしまった。
一緒に勉強するようになって数日後の、
Mちゃんの発言の意味が、これでわかった。
親御さんに、Mちゃんは、こう言ったという。
「塾に行かなくても高校合格できるかも!」
…いやー。
知らないって面白いな。
そして、何かを知る過程って、本当に面白いな。
* * *
もしかしたら、塾通いのお友達も予習をしているし、
自分は更に、家庭教師に習っているのだから、
自分も予習をがんばってみよう、と思ったのかもしれない。
あとは、ここまでの内容が自分でもできていると自信がついたのかもしれない。
だとしたら、とても嬉しい。
いずれにしても、
ご本人が「予習をする」と決断したことの奥に、色々なものを感じて、なんとも、ほんわかした。