上から目線の人、たぶん私は一生好きになれません。
他人と比較して、
①自分の強みを知ること
②自分を高く評価すること
は全く違うことだと思います。
それでも、自分の強みを知ろうとするとき、『あの人より経験がある』『あの人より物分かりがいい』という答えをいう人がいます。
今回紹介するのは、『ダニング・クルーガー効果』です。
ダニングとその弟子クルーガーは、『能力の低い人は、自分の無能さを認識出来ず、自分のことを実際よりも高く評価する』という内容の論文を発表しました。2000年にイグノーベル賞の心理学賞を受賞しています。
イグノーベル賞はまた別の機会に紹介しますが、受賞の選考基準は『いかに人々を笑わせ、そして考えさせてくれたか』。ノーベル賞のパロディですが、授賞式がハーバード大学と聞くとやってることは至って真剣です。話が逸れました。
『ダニング・クルーガー効果』を理解できる調査結果があります。
あなたは平均よりも運転がうまい方ですか?
このアンケートの結果、自分が平均以上と答えた人は7割いました。つまり、平均の捉え方を間違っている人、言い換えると自分の評価を甘くする人が結構多いのです。『平均』や『普通』という言葉を出されると、自分は『それ以下』と言えずにまあまあ出来ていると評価する人、いますよね。あれです。
この効果の怖いところは、該当する人物を身近な関係の中にすぐ思い浮かべられるのに、自分は該当するかもと思わないこと。自分のことを棚に上げまくりなんです。
この効果の特徴は3点です。
①能力の低い人は自分を正しく評価出来ません。
②能力の低い人は他人を正しく評価出来ません。
③故に、能力の低い人は自分を過大評価します。
働いたことがない子供が、親の言うことを軽んじて反発するのも、この効果の一種かもしれません。
大人になると分かることのなのに、能力の低い時代は自分の能力を過信します。
私も大人になって、分かる気がします。周りにいる能力を過大評価した人の滑稽さと、自分自身も過大評価している可能性がある恐ろしさを。
『ダニング・クルーガー効果』に陥らないポイントは2つ。
『謙虚さ』と『学び』
相手に対する先入観や偏見を抑えて、自分を下に置く心構え。いろいろな考えや知識を学び、自分の価値観を豊かにすること。
相手にこの効果が見えるときはどうしたらいいのでしょう。私なら、その相手が変わるまでは『忍耐』で接し、相手がどうしても変わらないときは『悟り』の境地を開くしかないと思います。
急いで判断せず、しっかり知った上で判断したいですね。今の時代、時間をゆっくりとるのは難しいことですが。
最後に、
このマンガ読んで思うのは、愛情が一番大事なんだといつでも思い出せること。
上から目線の人も、協調性のない人も、このマンガ読んでほしいなぁ。