『錯覚』のお話は、今回でラストです。
最後は、記憶の錯覚について。
聞き慣れた言葉にデジャヴという言葉があります。既視感とも言います。これは、一度も見たことがないのに前にも見たことがあるように感じたり、一度も体験したことがないことがどこかで体験したかのように感じることです。
そして、その逆もありました。
それが、『ジャメヴ』
日本語にすると未視感。すでに見たものなのに初めて見るような感覚に襲われることで、風景や言葉、体験などに使われます。
知覚や認識にズレが生じて『ジャメヴ』は起こります。記憶喪失の一種や精神疾患と言われることもありますが、実際には健常者にも『ジャメヴ』の症状が認められるケースがあるため、記憶の欠落(もの忘れ)というより認知感覚の異常という方が正しそうです。脳のメカニズムはまだまだ説明がつかないことが多いようですね。
記憶は案外当てにならないものなので、記録することは大事なのだと改めて思いました。このブログも、私の大事な記録の1つです。
最後に、
私の『ジャメヴ』(未視感)のイメージは、ジョジョの大統領です。理由はないのですが、いつでも初登場って感じの存在感が、私の『ジャメヴ』です。
話が逸れました。
何度も通っている道で気になるお店を見つけると、そのお店を初めて見つけた感覚によくなります。そんなときは、決まってこんな会話になります。
『こんなところに素敵なお店があるんだね』
『この前も、その前の前も、同じこと言ったよ。1年前もね』
私のこの体験も多分『ジャメヴ』のせいなんだと思っています。そう思いたい。