民進党(民主党)出身の議員で、希望の党に鮮やかに鞍替えした人の、嘗てのご発言もよく思い出しておくことなんだろうと思います。
現在も中国に脅かされている尖閣諸島問題に絡んで、東シナ海から中東へと繋がる「シーレーン」の安全の確保。これは、日本のエネルギー事情を鑑みた場合には必至なわけであります。
例えば、いち早く希望の党に参加した後藤祐一議員の場合、民主党所属として(自民党による)集団的自衛権の推進や平和安保法制の成立に反対するために、「燃やすと暖かいだけの石油なんかのために戦争するなんて、世界に対して恥ずかしいと思わないんですか?」と自民党の政策提言を叩いていたわけです。
今、希望の党は脱原発を政策の根幹に置くということらしいですが、この「シーレーン」の安全の確保が難しくなると、忽ち日本は化石燃料には頼れなくなるわけで、その時原発の稼働というセカンドオピニオンがなければ日本は電源OFFにして壊滅するしかなくなるわけですよね? 「戦争のために」ではなく、「日本が生きて行くため」の集団的自衛権であり平和安保法制であるはず。
そして、保守派から右の希望である憲法改正については、アッサリ賛成の立場に回って新党旗揚げに参加してます。
そもそもなんで集団的自衛権なのか?
それは平和憲法のまま自衛権やその範囲について、70年以上も指一本憲法に触れられないことから、まずは日米同盟を強固にし自衛のために必要だからで、その先にいつか憲法改正を実現して日本が自発的かつ積極的に自衛権を行使できるようにするためであるわけです。
しかし、その実現の前に周辺事態による危機が訪れたらどうなるか?
例えば今がまさにそういう事態の中にあるわけですよね?
そのための平和安保法制だったわけで、あの時成立していなかったら今、どういう風になったかと思うとゾッとするわけであります。
▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼
民主党時代からそれらの一つ一つに悉く反対の立場を言い続けていた件、そのためにそれらの権利や法整備について「日本の生存のため」ではなく「戦争のため」と吹聴していた件、一体彼の支持者である有権者はどう考えておられるんでしょうね?
旧民主党がら民進党を経て、今希望の党に参加している議員の過去の政策論や政治姿勢については、有権者はしっかり観察すべきだと思います。もちろん、全ての立候補者に対しても同様ですね。
私はそういうことの方が「衆院解散の大義」などより非常に重要であり、自分の生き残りに必死になる余りに変節したのではないか?と思しき議員に対して、その政治姿勢を明らかにしていない議員については、しっかりと審判を下すべきなんだろうと思います。






















