命を捧げて守ろうとして下さった方々がいらしたからこそ、この国の今がある。
散華された英霊には勿論のこと、生きて復興を支えて下さった方々にも、我々は足を向けられないのである。
浅はかな想像の域にあるような勝手な現代人目線で、過去の日本の行いを一方的に蔑む自虐史観も、その反動でただ狂信的に日本だけが世界の中の正義なんだと思い込んで知らず識らずのうちに排他的・差別的な言動へと染まってしまうことも、先人や英霊たちは望んではいないことではないのか?
あの大戦について、あるのは確かに勝者と敗者なんだろうけれど、そんな二元論で語れるような単純なものではない。日本が一方的に悪かったわけでもないし、日本の行いが総てにおいて正しかったわけでもない。事実、240万柱もの犠牲者を出したわけだから。
そういうことについては、延々縷々と様々な事情が交錯し合って縺れてしまったことなのだから、紐解いて解明されるべきことは山ほどあるわけで、多角的に歴史科学的な研究に任せておくしかない。
だからこそ、この時期はただただ哀悼の誠を捧げる 。
日本人ならそれで良いではないか?
8月15日。
ただただ英霊 の安らかならんことを祈ります。
と同時に、生きて戦後復興を支えて下さり鬼籍に登られた先人の方々の御冥福をお祈りします 。
本日だけは全ての観念や政治的考察は横に置いて、静かに祈りを捧げる日にしたいと思っています。