「築地は守る、豊洲は活かす」という案を昨日打ち出して、とりあえずの豊洲移転を発表した小池百合子都知事。
築地ブランドは日本が誇るものであって、守らねばならないからいずれは築地に戻すという考え方のようですね。
しかし、私はこういう案というのは、移転派にも存続派にも双方に良いように見える、実は外野からの薄っぺらな観点で眺めるリベラルが喜びそうな案であって、実際に従事する当事者が現実的に考えた場合には最悪の案だと思います。
まず、事業費は誰が負担するんですか?
築地を「食のテーマパーク」にして賃貸借などの収益で継続的に返済する、というザックリした概算はあるみたいですが、事業計画として非常に甘いと思います。
そして、当面は都民からの都税で賄われることでしょ?
従事者はそのために引越し代金2倍、事業展開計画をそれぞれ上手くいくように考えねばならず、大変な負担になる。
移転推進派も残留派も2箇所で運用をそれぞれ勘案しなければならなる小池案には「非現実的である」と言ってるわけです。
両派の巨頭である生田氏と中澤氏がその点で小池案を批判し意気投合しているのが興味深いですね。
小池さんは築地の女将さん会からも政治生命を脅かされていますが、当然ですね。
仲買業者が分断されてしまうし、顧客層は様々です。分断されたら商売になりません。死活問題です。
だから、移転派の生田氏も存続派の中澤氏も小池案に反対しているわけです。
つまり、小池百合子都知事ご自身が薄っぺらな観点側でしかない、他人事で傍観目線で考えているという決定的な証拠みたいに感じる案であるのが、昨日発表した案であると思います。
そして、五輪選手村と新国立競技場を結ぶ環状2号道路は断絶させられたままです。
今、五輪に向けて選手や観客の移動手段について、このようなインフラ整備面でもバスなどハード面でも確保されていないという深刻な遅れの問題に直面しています。築地が立ち退かなければ何もかも進みません。
国家事業である五輪の失敗に直結するので、かならず国が小池百合子都知事にテコ入れを始めるでしょう。
すると、小池百合子さんの性格からしてまたワイドショー政治を始め、国を相手にジャンヌダルクになったような気分で世間を騒がせはじめ、また色んなことを遅らせる結果になるはずです。
2009年から3年半の民主党政権で懲りたはずの政治的停滞へのイラダチを、我々はまた都政発信で国家レベルで経験せざるを得なくなるでしょう。
そんなことはもうゴメンです。
小池百合子都知事の都民ファーストの会を躍進させることを今止めないと、また日本が困ったことになると予言したいと思います。







