9月4日は、2000年に90まで介護をした
祖母が亡くなった命日に当たります。
そして、9月6日は1980年に41にして
肺がんで亡くなった父の命日に当たります。
祖母の法要は故郷が京都ですから、
現在介護中の母親の体調を考えて、
また、金環日食の日に入籍した妻との
同居が完全に叶ってから、
種々報告に参るとして
一通りの行事を済ませて秋が深まってから
黒谷の方へ墓参に行く予定であります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
父は、今年で三十三回忌に当たりますから
菩提寺にて法要すべく、兄と相談して
ごく身内の間で行うことに致しました。
こちらの港区にあります『お魚のお寺』
は、浅草寺と縁があるとのことでして、
亡き父の三女の妹の嫁ぎ先になっていて
今まで本当にお世話になってきました。
お教をあげる叔父に、お焼香する叔母。
父が亡くなったのは、私が9歳の時でした。
癌だと告知されていたのは当初は母親
だけでしたが、やせ細っていくにつれて
周知のこととなっていきました。
病院から近いということで、
こちらのお寺には
大変お世話になりました。
母親は泊り込みで介護をしましたので、
1980年9月6日未明まで、
付き添うことが出来たと聞いています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『Jはいないのか?』(私の名前)
よく父は私に会いたがっていましたが、
抗癌剤の副作用に苦しむ父の姿を
見るに耐えず、私はつい父を避けていた
ように覚えています。
今にして想えば、痛恨の極みです。
6日の未明、
『桃が食べたい』
ということで、母は口に運んであげたそうです。
しかし、ついウトっとした次の瞬間に
父は旅立っていたそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
叔父は私のためによく渋谷へ映画を見せに
言ってくれたり、最期の夏休みはお寺が
病院に近いということで寝食を共にして
くれました。
お寺ということで、玄関の敷居が古風な
寺社建築にありがちに敷居が高くなっていて
それを小さい私がまたげずに、
つい踏み越えてしまった時などは、
『コラッ!!! そこはまたぎなさい!!!』
と、叱ってくれました。
父の教育すべきところをよく見てくださって
本当に有り難いことだと思います。
叔母も本当によく目をかけてくれました。
私が物心ついた時はまだ未婚でしたので、
『おばさん』 と呼ぶことについてすごく
抵抗があったのですが、
『Jちゃん、オバサンで良いのよ』
と、いつもニコヤカな太陽のような人です。
それは今でも変わらないと感じています。
私が2歳の時、火傷を負い入院しましたが
無事、退院して快気祝いに駆けつけた叔母。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そういうわけで、私は比較的早くに身内を
亡くしていて、その後もお世話になった
方々の葬儀や臨終までの数日前という
タイミングで参列・御見舞いに駆けつける
機会が多かったので
人の死について、生命の大切さについては
敏感に感じ行ってしまう質の人間になって
しまったようで、
祖母の介護も積極的でしたし、現在うつから
要介護になってしまった母親の面倒についても
お金で解決することや、
自分のことは自分でせよ
といった “ドライ” な考え方になれません。
幸い伴侶となった妻の理解がありますので
今後は力を合わせて3人4脚で頑張っていこう
と、気持ちを新たにしています。
法要は、結局母親は暑気で体調が整わず
お教をあげて下さった叔父、そして叔母、
わが兄貴と私の4人によって、ひっそりと
行いましたが、
これで、あとは五十回忌とその後は50年単位での
ご供養となりましたので、無事今生から黄泉の国へ
旅立つ修行が終わったと考えて良いだろうという
お言葉を、叔父から頂戴致しました。
父上においてはお迎えが来て、
立派に旅立ってくれたと
信じたいと想います・…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
毎回、法要に際して考えさせられるお言葉を
頂いています。
今回は、【和顔愛語】(わがんあいご)でした。
意味は、『和やかで温和な顔つきや言葉つき。
穏やかで、親しみやすい振る舞いのこと。
▽「和顔」はやさしげな顔つきのこと。
「愛語」は親愛の気持ちがこもった言葉の意。』
だそうです。
叔父はこのお言葉に付け加えて、
『怒りは10秒発すを待て、半減す』
『さらに10秒待てば、また半減す』
怒りは瞬間的な思惑や意思のズレによって
起こる現象にすぎない。
反対は 『笑い』 ではないか?
と常々想っていました。
こうなるべき
という観念の固着から違った答えや現象を
目の前にすると、人は時に怒りそして笑う。
心に余裕がなければ、怒りになり
信が通っていれば、笑いとなる。
私はそう信じて生きています。
最近、思惑違いで非常に嫌なことが有りましたが
私はネトヲタと言われようが、荒らしと疑われようが
自分に信がありますから、一向に乱されていません。
暇人でもありませんよ(笑)
こうして皆さんと楽しい時を過ごし、
介護の合間にお仕事、そして
披露パーティーの準備にと
割合い忙しい日々で
嬉しい限りです♪
お父さん、今日も一日ありがとう。
秋には貴方の年齢に追いつくことに
なります…。