心臓移植少年3日に退院へ
院内を歩く回復ぶり
2011.6.1 13:56
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110601/scn11060114040001-n1.htm
15歳未満で初めて法的に脳死と判定された少年からの臓器移植で、大阪大病院(大阪府吹田市)の医師らが1日、記者会見し、心臓移植を受けた10代後半の少年が3日に退院すると明らかにした。
少年は「元気になり、本当に感謝している。ドナーの方の分まで頑張って生きたい」と話しているという。
会見した執刀医の澤芳樹・心臓血管外科長らによると、少年は4月13日の手術後一時、免疫抑制剤などの副作用とみられる腎機能障害が発生し透析治療を受けたが、その後、順調に回復。現在は、院内を自由に歩けるほど元気になったという。
澤外科長は「小児心臓移植が非常にスムーズな形でスタートできよかった。今後も発展させたい」と話した。
また、移植手術に際してドナー家族から贈られた「手術が無事成功するようお祈りします」というメッセージつきの金色と銀色の折り鶴については「生きてきた証の一つとして大切にしたい」と話しているといい、現在は少年の母親が母子手帳とペースメーカー手帳とともに保管しているという。
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脳死や生体移植の議論は紆余曲折あったが、こうして15歳以下の少年にも命が引き継がれたことを知らされて、私は本当に良かったと思う。
常々、 『身体などはこの宇宙の物質にすぎない。いずれ返すものだ』 と書き綴ってきましたが、どうせ返すのならこのように同じ人類の生きる喜びに繋がる形で返されることの方が良いなぁと、退院の知らせと共に実感を伴って想いました。
少年はこれからどんな人生の波にあらわれようとも、ドナーの方を忘れず生きてゆくことでしょう。
運転をする機会がありますので、不慮の事故などのために、私もドナー登録や亡骸の検体解剖登録しておこうかなと思いました。