本来、レーンを保護するために、
オイルを塗ってあるのですが、
第3回で、そのオイルを利用して
手前でボールを走らせてフックさせ、
ポケットに3~6度の入射角度で
ヒットさせることでストライクの
可能性を上げていることを
お話いたしました。
しかし、そのオイルの状態ですが、
実は投げるたびに刻々と変化
しているのです。
この 『見えない敵』 であるオイルの
状態の変化にいち早く対応できて
攻略することこそ、ボウリングの
醍醐味と言えます。
下図をご覧下さい。
とても単純な模式図です。
ピンクのラインでポケットへ攻略できて
いたとします。
しかし、同じラインを投げつづける
ことによって、手前のオイルは削られ
奥のドライゾーンに徐々に伸びる
現象が起こります。↓下図参照。
これを 『キャリー・ダウン』
といいます。
ではポケットに攻略できなくなり、
ミドリのラインのように、
フックが甘くなることで
ボウラーは 『キャリー・ダウン』
を感じなければいけません。
この変化をどう攻略するかは、
その時その時の状況に応じて
① ライン取りを変える。
② 違うボールの性能を試す。
③ スピードと回転の質と
バランスを変える。などなど
千差万別ですが、まずは ① の
ラインを変えるというのが、
一番ボウリングの投球の質を
変えないで攻略できる方法か
と思います。
よるのですが、↑上図1例として
ピンクのラインのように内側から
曲げを少なくして当てる
(これを『ラインを絞る』 という)か、
外側に出てオイルを感じられれば、
そこから曲げてポケットを狙うか
などの攻略方が考えられます。
いずれにしても、
投球スピード・回転数・回転軸(方向)
これらのバランスによって、
どちらが適しているか変わるので、
次回はそんなお話出来たら
良いなと思います。